⿻この曲記念日⿻1991.5.23
今日はドイツのピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプ(1895-1991)が亡くなった日です。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
ピアノソナタ第14番「月光」より1楽章
親日家で、1936年から1979年にかけて、生涯に10度も来日した当時としては珍しいピアニストを、ここで取り上げないわけにはいかないでしょう…!
父親が教会のオルガニストであったことから、幼少期からピアノとオルガンを学びました。
ベルリン音楽大学では作曲も学び、以降ピアノ作品やオペラ作品、声楽曲、管弦楽曲など幅広く作品を残しています。ピアニストの印象が強い彼ですが、実は作曲家の一面もあったのですね。
録音も多く残していて、40代にはベートーヴェンのピアノソナタ計32曲全曲を録音するという挑戦を20年かけて行いました。この挑戦はアルトゥール・シュナーベルに次ぐ2人目で、非常に話題を呼びました。
その録音当時も作曲家としての活動が主だったケンプ。
そんな彼が作曲活動を辞めざるを得なかったきっかけが、
ナチス・ドイツの影響を受けた第二次世界大戦でした。
彼は兵役免除リストに載っていたにも関わらず収集されました。それを受けてバイエルンの城に避難し、終戦まで過ごしたことで、彼は作曲活動から演奏活動へと移行していったのです。
初来日(1936/4/1)に演奏したプログラムの中から
月光ソナタ1楽章を。
stand.fm、Podcastにてピアノ演奏を収録、配信しております。合わせてぜひご視聴ください。↓
ご覧いただきありがとうございました。
次の配信をお楽しみに!
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