![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65258511/rectangle_large_type_2_06a61f48e9e66d205f994a1a94e30a65.png?width=1200)
Photo by
ha64
「問題、海のない国は?」を考える妻の表情は、古畑任三郎さんソックリだった
◆1
その日観ていたTVはクイズ番組でした。
「海のない国は?」という問題です。
「バチカン市国!」
と、僕は間髪入れずに答えました。
ゆかりちゃんに目を向けると、ゆかりちゃんは古畑任三郎のように、眉間に立て皺をよせて真剣に考え込んでいます。
「モンゴルしか浮かばない・・・」
と、ゆかりちゃんは言いました。 古畑任三郎の顔を崩しません。
◆2
確かに! モンゴルも海がない!
「ゆかりちゃん! すごい!」
僕は、素直に称賛しました。
ゆかりちゃんは、古畑任三郎の顔のまま、まだ真剣に考えています。
本人はいたって真剣に考えている。でも、顔が古畑任三郎。なのでメッチャおもしろい…。
笑っては失礼です。ガマンしました。
「モンゴルしか浮かばない・・・」
と、ゆかりちゃんは繰り返しました。
◆3
その真剣な古畑任三郎の顔で、
ゆかりちゃんは僕に、
「コマネチは?」
と、聞きました。
もちろん、僕は爆笑です。
「ゆかりちゃん、『コマネチ』は、国名ちゃうよ~」
◆4
「ん? あっ! コマネチは都市かぁ~っ!」
追加爆笑です。
コマネチは人名です。
おしまい
PS.コマネチ ↓
PSPS.ルーマニア
ゆかりちゃんは「ルーマニア」と言いたかったのでしょう。調べましたら、ルーマニアは内陸国ではありませんでした。
※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第586話です
※マガジン【ゆかりちゃんの『天然』のポートフォリオ】↓ に加えます
いいなと思ったら応援しよう!
![奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/76807197/profile_1b131e63b956beac74502f9366356404.jpg?width=600&crop=1:1,smart)