第117話 サブレ
兵庫県芦屋市に本店のある『アンリ・シャルパンティエ』。洋菓子屋さんだ。
ゆかりちゃんは、ここの【しあわせサブレ】が大好きだ。
僕は、店名が憶えられず、また発音しにくいので「ローソクの店」と呼ぶ。「ゆかりちゃん、ローソクの店に寄る?」みたいに使っている。このお店の紙袋はローソクの柄なのだ。
神戸市が実家の同僚が帰省し、お土産にここのお菓子をいただいた。ローソク柄の紙袋だ。ゆかりちゃんが喜ぶと思って、僕もめっちゃ喜んだ。ナイスなお土産ではないか!
ゆかりちゃんの大好きなサブレではなく、【クレーム・ビスキュイ】(5枚入り)なるものだった。薄いクッキー2枚でバタークリームをサンドしたお菓子だ。
「おいしくって、2枚食べた。4枚食べたことになるから、食べすぎなんだけど、ガマンできんかった」と、ゆかりちゃんも絶賛だ。
僕も1つ食べた。おいしかった。
「サブレでクリームを挟んでるんだね」と言ったら、ゆかりちゃんに「違う!」と否定された。
なんでだろう。
◆似て非なるもの
どうやら、ゆかりちゃんが言いたいのは、クッキーとサブレは同じではない、ということのようだ。
では、どう違うのかと問うと、明確には言えない。
僕はインターネットで調べてみた。
・クッキーの特徴
軽やかな口どけで、家庭で食べるおやつにも人気のクッキー。さまざまな種類がありますが、もとはアメリカから伝わった焼き菓子のことを指します。
アメリカではサクッとした焼き菓子の総称としてクッキーという言葉が使われていますが、日本では“糖分と脂肪分が全体の40%以上のもの”をクッキーと呼びます。
・サブレの特徴
サブレは、フランスから伝わった焼き菓子です。クッキーやビスケットには小麦粉が多く使用されているのに対し、一般的なサブレにはショートニングやバターが使われており、ベーキングパウダーは使われていません。そのため、より食感が軽くサクッとしているのが特徴です。
フランスではクッキーやビスケットと呼ばれるお菓子は存在しておらず、焼き菓子全体をサブレと呼んでいます。
・ビスケットの特徴
イギリスから伝わってきた焼き菓子がビスケットです。クッキーやサブレに比べると少々固いのが特徴で、イギリスでは保存食用として作られた2度焼きのパンがビスケットの始まりだといわれています。
日本では“糖分と脂肪分が全体の40%未満のもの”をビスケットと呼びますが、小麦粉に糖類、脂分、食塩などを加えて作った焼き菓子の総称としても使われています。そのため、クッキーのことをビスケットと呼んでも間違いではありません。
ただし、イギリスにはクッキーという言葉が存在しないため、焼き菓子全体をビスケットという呼称で統一しています。
※引用:YOKU MOKU お役立ちコラム
ゆかりちゃんの言うとおりだ。
あれはサブレではなかった。
◆僕はよく言われる
僕は、ゆかりちゃんに「じょーじは細かい!」と良く叱られる。
クッキーとサブレ?
違う?
違うかもしれないけど、
細かくね?
たぶん、大好きなお菓子だから、その違いが重要なのだろう。
僕も、バフンウニとムラサキウニの違いは重要だ。産地の違いだって重要だ。
でも、細かくね?
僕は、そんなゆかりちゃんが大好きなのだ。
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