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第307話 「じぶんの花を」相田みつをさんの作品から その1
「じぶんの花を」
相田みつをさんの、晩年に近い作品。
僕は、この作品が大好きだ。
◆相田みつを美術館
ゆかりちゃんと出会って割とすぐに、一緒に、『相田みつを美術館』へ行った。
相田みつを美術館には、僕は1度行っていて、そのときは銀座だったが、ゆかりちゃんと行ったときは、東京国際フォーラムB1にお引越ししていた。
当時僕は、横浜に住んでいて、ゆかりちゃんとは遠距離交際中。月に1度会って、電話は毎日、という交際だった。
まだ、ガラケーだったなぁ。
相田みつを美術館は、ゆかりちゃんもとても満足してくれた。
なんかの作品、大きな何かがあって、ゆかりちゃんがそこで、なんかのドジをしでかしたのだが、具体的なことを思い出せない。
悔しいなぁ。メッチャ笑ったのになぁ。
◆画像
相田みつをさんの作品は、その【書体】が、語りかけてくるという特徴がある。
つまり、「じぶんの花を」という【言葉】だけでは、価値が半分以下になる。20%くらいになるかな。
画像をアップしよう! と思った。
そして、「待てよ」と、キムタク的に思った。僕はときどき、無意識でキムタクしてしまう。
待てよ、と思って、相田みつを美術館に電話した。ネットに出回っている画像を、SNSに使って良いのかと訊ねたのだ。
「ご遠慮いただいております」と、予想通りの回答だった。
作品の画像は、「相田みつを じぶんの花を」で検索すれば簡単に見つかる。
僕は、作品集の表紙の「じぶんの花を」が、1番スキだ。
バランスとか、余白とか、文字のやさしさとかが、たまらなくスキだ。
◆SNS
相田みつを美術館の方針は、転載NG。でも、訴えたりは(面倒だし)しない。って感じなのだろうか。
だったら、いっそ、SNSへの転載OK、いや、「大歓迎」にした方が、美術館への来場者が増えると思うけど・・・。
西野さんは、個展も写真撮影OK、SNSでの紹介OKにした。絵本も全ページ無料公開した。それが大当たりしている。
YouTube講演家の鴨頭さんも、はじめから、講演中の撮影OKにして、拡散歓迎にした。そして今や、もっとも有名な講演家となっている。
僕たちは、モナリザを教科書や雑誌やテレビで見て知っているけど、でも、パリに旅行に行ったなら、そしてルーブル美術館に入ったなら、確実にモナリザを見に行く。
知らないから見たいのではなく、知っているからこそ、確認したいのだ。この目で確かめたいのだ。
事実僕は、相田みつをさんの作品集を買って持っていて、それを何度も繰り返し見ていて。
だから、美術館に行きたくなったのだ。
SNSでの拡散は、美術館への来場者を増やしてくれると思うんだけどなぁ。
◆ルール
「悪法もまた法なり」という言葉がある。
僕は、この言葉には、ダブルスタンダードで接している。
ときには「そうだ」と肯定し、ときには「関係ない」と無視をする。
無視する代表例は、まったくもって交通量のない時の『信号』だ。車では無視しないが、自分が自転車や歩行者のときは、信号無視をする時がある。
「信号無視する際のマナー」が、僕にはあって、【絶対に信号を守っている側に迷惑をかけない】ということがそれだ。僕は、このマナーを厳しく、自分に課している。(あたりまえ)
今回、僕は、相田みつを美術館から伝えられた『転載NG』を守る。
守る気がなかったら、電話してない。
僕の好きな『相田みつを美術館』が、「イヤだ」「やめて」って、そう言ってるんだから、仕方がない。ヘリクツは言わない。
◆じぶんの花を
この作品を、「イイなぁ」って思ったのは、僕が36歳か37歳か、そのへんだ。16~17年前だ。
相田みつをさんの、初期、中期の作品と、明らかにタッチが違う。
やさしいのだ。
若いころの、激しいタッチの作品もスキだ。僕自身が若いときは、もっぱらそっちの激しいタッチが好きだった。
約15年、株式会社J(仮名)で、バリバリに仕事をして、ほぼワーカホリックで、そんなワーカホリック終盤ゆえに、やさしいタッチに癒されたのだろうか。
◆唐突〆
このテーマは、超、長文になる。
何回かの連続記事にする。
さあ、唐突〆だ。
遠距離交際中、ゆかりちゃんは何度も、横浜の僕のアパートへ来てくれた。
そして、
「菅田は横浜じゃない」
という名言を放った。
横浜市神奈川区菅田町は、たしかに、横浜とは思えない景色ばかりだ。
こっちでも似たような名言を放つ。
「志段味は名古屋じゃない」
「菅田は横浜じゃない」も「志段味は名古屋じゃない」も、そこで住んでいる方も、多くは苦笑いしながら認めるだろう。
一部の方は、「ケンカ売ってんのか? 買うぞ~!」と、激昂するかもしれない。
(「なら書くな、丞持(じょーじ)」&「太字にすなっ!」by ゆかりちゃんの心の声)
ただ、ゆかりちゃんは東濃弁を話す、(ド)田舎のお生まれで、(ド)田舎でお育ちなのだ。
〇〇〇市民から、「△△(ゆかりちゃんの実家の地名)は、〇〇〇じゃねぇ~!」って、まさに、そういわれているのが確実なところの、お生まれなのだ。
( 丞「どの口が言う~?」 ゆ「この口が言う~!」)(よくあるやりとり)
僕は、そんなゆかりちゃんが大好きなのだ。
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