村山さんは、デスク業務のうしろの百太郎を2日間行なった。
その3日後。
3度目のデスク体験。
しかし指示書の記入を終えた村山さんから、客室清掃&ベッドメイキングを教わりたいという申し出があった。
ベテランスタッフは、4時間で8部屋を行なう。
1つツインルームがあるから、シングルルームで換算すれば【9部屋】という仕事量となる。
1部屋30分では4時間を超える。移動もある。付随する作業もある。
1部屋20分とチョットで終わらせるという、驚異のスピードなのだ。
僕も2、3回、ベッドメイキングを行なった。
30分かけても完成させられなかった。「ピン!」とシーツを張ることが難しいのだ。
そして、これに加えて清掃もあるのだ。
村山さんは、2部屋に4時間かかった。
でも、完成させたのだから大したものだ。
いよいよ明日が説明会だ。
業務終了後、ブラッシュとプラムの両社が、清掃スタッフに説明を行なうことになっている。
歯に衣を着せない山下さんは、なんと明日は、愛媛の実家に行っていて不参加が決まっていた。
僕は、4日前に「実母が他界した」と連絡をいただいていた。
「本多さんに質問を託したい」というお願いもされた。
もちろん僕には何の問題もない。
「具体的に質問を考える時間もなくて…。質問も考えてもらえませんか?」と頼まれた。
「任せてください。山下さんが聞きたいことは全部聞きますよ」
僕は、自信満々に応えたのだった。
その質問は、PCで書き、5回6回と推敲を重ねた。
今日も最後の推敲をするつもりだ。
説明会当日。
僕は、プリントアウトした用紙を持参した。
その用紙を万が一、落としたり、誰かに覗かれたり、「見せてくれ」と言われた場合でも困らないように、以下のような文章とした。
これで、山下さんの聞きたいことや知りたいことは、何ひとつ漏れなどないだろう。
#7に続く
PS. 僕のKindle本 ↓『いいかい、タケルくん』【考え方編】です。
読むと、恋人ができてしまう自分に変わります。
「考え方」ですから、若者だけでなく中年にも初老にも参考になります。
人生100年時代。
40代、50代、60代、70代でも、恋は必要です。(僕の主観です)
そばにいるパートナーは必要です。(僕の感想です)
いずれにせよ、Kindleアンリミデッド会員でしたなら無料で読めます。
ご一読いただけたら幸いです。