大人や世間を舐めているし、自分の発する言葉が未来をつくるとは、これっポッチも思っちゃいない
「知ってる~」
娘が言いました。
(知っているのなら、なぜ、やる?)と、僕は思ったし、言いたかった…。
娘は、歯磨きをして口をすすぐときに、歯ブラシで舌を磨きます。
昔、僕もやっていました。
僕は10年近く前に、テレビかラジオかで、
【舌を磨くという行為は、舌の表面を傷つける】と知りました。
その時のお医者さんは、
という説明をしていたのです。
僕は、舌の『汚れ』だと思っていたのですが、お医者さんの見解は違いました。以来、僕は、モンダミンを使用するようになりました。
(3人家族で、マウスウォッシュを使っているのは僕だけです)
(でも、娘もゆかりちゃんも、歯は真っ白)
(舌も健康的なピンク色で、とてもキレイです)
(予防歯科に、定期的に行ってますしね)
娘が歯磨きの〆に、舌をガシガシと磨いたとき、僕は反射的に、
「おいおい、るーちゃん。舌は磨いちゃアカンって~」と言ったのです。
娘は、
「知ってる~」
と言ったワケです。
(そりゃあ知ってるわなぁ~)と、僕は心の中で思いました。
上記のメッチャ短い解説を、2ヶ月くらい前に、僕は直接、娘に語っていたからです。
そして、
知っているのに、なんでやるの?
という疑問が湧くに決まっています。
それでも「知ってる~」と、娘が言ってしまうのは、なぜなのでしょうか?
男同士だったなら、「ケンカを売ってるのか?」となりますよぉ~。
「バカにしてるよね?」という発言ですからね。
しかし、こういう場合、言葉を重ねると、娘は「うざい」と言い出します。
僕が、「なっ」と言っただけで、食い気味に「しつこい」と言います。
100%、言葉の暴力が襲ってきます。
また、そうなった場合、
第三者であるはずのゆかりちゃんは、200%、娘の味方になります。
そのせいなのか、僕は、たしなめの言葉を言えませんでした。
飲みこみました。
当然、娘が言いたいことは「そんなことは、私だって知っている」
・・・ではありません。
分かっています。
99.9%、「それ、知ってるから、もう言うな」です。
つまり、
「もう言うな!」
なのです。
* * *
それから約2日後でした。
ソファーにいる娘に、ゆかりちゃんが何かを言いました。
「知ってる~」
と、また、娘は言っていました。
おそらく「知ってる~」は、今の娘の口ぐせなのでしょう。
同じイントネーションでしたしね。
僕は、娘に対し、
26歳にもなって、
知ると、やるとは、天地の差
って、知らんのか⁈
と、僕は思いました。
そんな、社会人としてイロハの「イ」のような基本を、知らんのか?
これ、超~~~大事なことなんやで? …と思いました。
発言は、していません。
あのね、今、世の中は、
知識も記憶力も、重要じゃないの。
だってGoogleがあるから。
という時代です。
有識者がこぞって、そのように発言しています。
娘は、これから、そういう時代を生きてゆくのです。
50代後半のオレより、26歳の娘よ、おまえの方にこそ重要な認識やで。
ひょっとして娘よ、おまえ、
意識、低すぎない?
と僕は、思っただけです。
言ってません。
娘よ。
そんな「知ってる~」なんて言っていたなら、
先輩や上司は、
「こいつにはアドバイスはしないでおこう」って、
そう思うに決まってんじゃん。
仕事のできる有能な人ほど、距離を置くね。
だって、可愛くないし、面倒くさいもん。
下手に注意したなら「パワハラ」って言われそうだもん。
良い先輩や、良い上司を、自分で遠ざけているんだよ。
と思っただけです。
たとえ言ったとて、
「会社では言わんもん」
って、娘から返ってくるのは、何度も体験済みです。
あのね、言う言わないじゃないのよ。
そういうのって、バレるのよ。
言わなくっても伝わる。
ハラの中って、それなりの社会人には、けっこう分かっちゃうもんやで。
あとね、
未来は、自分が語った言葉でつくられる。
って、知らんのか?
情けない……。
不勉強すぎる。
ビジネスパーソンとして不努力すぎる。
思っただけです。
1文字も言ってません。
そもそも、
僕は決して、娘に、こんな説教すべきではありません。
そういう「知ってる~」という言葉を、
使う、使わないは、娘の課題
ですから。
でも、
今度、同じ言葉を娘が言ったなら、
「僕は、そのセリフを聞きたくない
だから、僕がいるときは、
そのセリフは言わないでほしい」
と、お願いしてみます。
僕の希望を伝えるか、伝えないか。
これは僕の課題ですよね。
そう言われて、どう受け止めどうするかは、娘の課題です。
問題提起だけは、してみようと思います。
おしまい
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