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娘よ、僕は”ソコ”を経験したんだよ… 言わんけど&知らんけど…

東京に行っていた娘が、実家に戻ってきました。
電子タバコの臭いと共に戻ってきたのです。

娘は、僕のnoteを読みません。読んだことは、1度もないはずです。

じょーじ 「たまにはオレのnote、読んでみなよ」
るーちゃん「ヤダ」

氷のように冷たい「ヤダ」が飛んでくるに決まっているので、noteの話を振ったこともないですし、今後もありません。

しかし、旬の話題なので書き残そうと思います。
旬なので、今なら熱く語れます。
読まれることがないので、伸び伸びと好き勝手に書いてやります。

というワケで、今日は、【禁煙】について書きます。

◆僕の喫煙歴

・父が喫煙者

父は、『わかば』というタバコを吸っていました。
その煙草のニオイを、僕は決して、嫌いじゃありませんでした。

・18歳で喫煙デビュー

高校を卒業して、東京の会社へ就職。
新人歓迎会という名の飲み会で、美人女性の先輩に絡まれました。

「私のタバコが吸えないの?」と。

美人の先輩がくわえて火をつけた煙草を、「ん♡」と、差し出され、
(Fast 間接キスだなぁ)と思って吸ったのが、僕の煙草デビューです。

僕の
最初の(間接)キスは タバコのflavorがした
ニガくてせつない香り

だったのです。
実話です。創作ではありません。

・1日2箱

だいたい、1日2箱、約40本吸っていました。
スナックに飲みに行くと、もっと吸いましたね。

台風でも、タバコがないと買いに出る自分に、あきれた記憶があります。

休日、タバコを切らして、「不味まずい」と文句を言いながらシケモクを吸っていて……。
結局、傘など役に立たない暴風雨の中、タバコだけを買うために、コンビニに出かけました。

・30歳前後

仕事で達成したい目標があり、願掛けで、3ヶ月間も禁煙しました。
ぜんぜん辛くなく、(やろうと思えば、いつでも禁煙できる)と思ったものです。

このころは、ヘビースモーカーというよりも、チェーンスモーカーでした。
火をつけ吸って、少ししたら消す。
不味くなるからです。
そして、新しいタバコに即、火をつける。そんな吸い方でした。

・35~38歳

禁煙を、何十回とトライしました。

禁煙パイポから始めて、


腕に貼るヤツ
代表的な商品が、ニコチンパッチ という名前だったはず……。
これかな?


ニコチンガム、
的なヤツ。
噛みながら吸って、倍の費用がかかったなぁ。
こんなのだった気がします。


タバコのように火をつけて吸うヤツ
で、
これだったかなぁ。

と、ありとあらゆる禁煙補助品を試しました。

ある日僕は、
「オレは、今、この瞬間、タバコを辞める!」
と、部下に公言しました。

「タバコとライターを、地下のエレベーター前のゴミ箱に捨ててきた」
とも言いました。

部下の顔には(また?)(聞きあきた)と書いてあります。

30分後。
僕は、地下のエレベーター前のゴミ箱を、あさっていました。

清掃済みで、そこにはタバコもライターもなく……。
僕はタバコ屋さんに行って、タバコを3カートンで買って、100円ライターはサービスでもらいました。

部下は、驚きました。
禁煙失敗に驚いたのではなく、わずか30分という禁煙期間の短さに驚いていました。
そんなの、僕だってビックリです。

こうなると、どうなるか、ご存じですか?

禁煙することを禁じます。
自分の心の中で。

もう、自分にガッカリしたくないのです。
禁煙を決意するたびに、自分が自分にガッカリしてきましたから。
自分を嫌いにならないために、できない決意をするまい、と心の奥で、固く誓うのです。。

・39歳

禁煙に成功しました。

禁煙に再チャレンジした理由は、
元上司の石井さんが禁煙に成功していたからです。

石井さんは、僕と同じように、何度もタバコを捨てていました。僕以上に禁煙に失敗していたのです。
その石井さんが、なんと、「禁煙に成功している」と言ったのです。

石井さんの禁煙成功方法を、僕も、ソックリ真似ました。
おかげで、僕も、タバコと決別できました。

その方法は、少し後で書きます。


◆喫煙していた時代の思考

・メリット

・喫煙所での雑談が心地よい
・「女とエッチした後、一服するオレってカッコイイ」、と思えた
・ストレスが緩和する

・デメリット

・朝、痰が絡む
・カラオケで高音が出なくなってきた
・飲食店に入るとき、喫煙可能かどうかの確認が面倒

◆禁煙成功の理由

『禁煙セラピー』を読んだからです。
読んだだけです。

ニセモノにご注意ください。
アレン・カーさんの『禁煙セラピー』です。

紙の本以外に、今は、Kindleもオーディブルもあります。
サブスク会員は無料です。

序盤の、「タバコを吸いながら読んでください」的な説明に、ニヤニヤしながら読みました。
素直に読んで、素直に行動しました。

でも、やめられないだろう、と思っていたのです。

3ヶ月禁煙が続いて、小さくガッツポーズしましたねぇ。
1年後には、アレン・カーさんに心から感謝しました。

◆禁煙後の思考

・メリット

・「あ~あ、タバコが吸いたい」というイライラと無縁
・月、2万円(今なら4~5万円)の経費が浮いた
・美味しい食べ物が、驚くほど美味しいと感じる
が絡まない
・入りたい飲食店、居酒屋、ホテルなどの、喫煙可の確認が要らない
・カラオケで高音が出るように戻りつつある
・喫煙所にいる時間が浮いた
・「吸わない人たちは、この一服の幸せを知らないんだ」「僕は納税で貢献したくてね」「オレ、意思強いから、やめないんだよ」などという、下らない発言を言わなくなった
・「野外なのに何で禁煙?」「また増税?」という怒りと無縁になった
肌がキレイになってきた
・服や自分がタバコ臭くない
・タバコが嫌いな人に引け目を感じない

・デメリット

・食べ物(特に白米のごはん)が美味しく食べ過ぎて、太ってしまった
 (今はダイエットに成功しています)
・禁煙者を、つい「かわいそう」と思ってしまう(見下しそうになる)
・娘に、つい「タバコはやめたら」と言いたくなる
タバコの臭いが不快に感じる(特に電子タバコの臭いはキライ)

◆娘を見てて思うこと

・月に数万円使って、肌を汚し、血管を汚し、自分と自分の服を臭くして、
スキンケア用品にもお金を使い、香水を買っているのを見て、気の毒になる
お金を使って自分を汚し、お金を使って誤魔化す

・換気扇の下やベランダに行って吸う
(ウンコの回数が毎日10回増えたなら、メッチャ鬱陶しいだろうに)
(それと同じじゃね?)

・入れない飲食店ばかりで、食事中もお茶の時も、タバコが吸えずイライラしているのだろうなぁ

・きっと、朝、口の中が気持ち悪いだろうなぁ

・タバコが嫌いな男性とは、結婚も交際も、ほぼムリだよなぁ
(男性の喫煙率20%以下だから、イイ男の80%を捨てることになるなぁ)

意思が弱い自己管理できない、と、多くの人に思われちゃうよなぁ
・1~2割の人には(バカなんだな)と、思われちゃうよなぁ

娘は、
「やめたいよ。でも、やめれないんだよ」とは言いません。
「やめる気、ないもん」と言います。

僕も同じセリフを言っていたので、深層心理が分かります。

やめる自信がないのです。

娘のiPhoneにも、
Amazonオーディブルをインストールして、禁煙セラピーをダウンロードしました。
Amazonオーディブルは、3機種まで、アカウント同期できるのです。

しかし、聞く気はないようですね。
分かります。

聞いて、それでも禁煙できなかった場合が怖いのです。


◆〆

今日は、備忘録なので、〆が強引です。

まあ、妻のゆかりちゃんの、stand.fmの〆方も強引ですからね。
良しとしましょう。

僕は、ゆかりちゃんが大好きです。







チャオ!


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1016話です


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奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家
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