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第228話 『嫉妬』を、深く考えてみた
嫉妬を、インターネットの辞書で調べた。
【嫉妬】しっ‐と の解説 出典:デジタル大辞泉(小学館)
1 自分よりすぐれている人をうらやみねたむこと。「他人の出世を嫉妬する」
2 自分の愛する者の愛情が、他の人に向けられるのを恨み憎むこと。やきもち。悋気 (りんき) 。「夫の浮気相手に嫉妬する」
わかる・・・。
書かれていることは、わかる。肯定もできる。でも、解説が、足りないのではないか。
たとえば、1について。「自分よりすぐれている人」とあるが、優れた能力の人なのか、はたまた優れた結果を出した人なのか。自分でも「すげぇ~!」と思っているのか、「ぜんぜん大したことない」と自分では思っているのに、評価は、自分より高かった、というケースなのか?
2の、恋愛における嫉妬も、「夫の浮気相手に嫉妬する」だと、恋のライバルに嫉妬しているけれども、「私以外の女性と、楽しそうに会話してた」という、恋愛対象者へ向けられる嫉妬もある。
要するに、これでは、じょーじは満足できない。
◆じょーじ流【嫉妬】の説明
1 努力やクオリティへの嫉妬
「やられた~!」「まいったわ~!」「ああ、嫉妬してしまう~!」「くっそ~!」、っていう嫉妬。
「自分がやりたかったけど」「自分では、ぜんぜんできないけど」「くっ、先を越されたか~」「これは思いつかなかったな~」、なんていうセリフもくっつきガチ。
認めてしまう、認めざるを得ない、という嫉妬。
名づけて、賞賛の嫉妬。
堂々と、対象者へも、世間にも言える嫉妬。「ああ、嫉妬する~!」「わ~! もう、嫉妬しかないわ~」など。
2 結果や評価への嫉妬
「なんで、あいつが1位で、オレが2位なんだよ!」「なんで、あいつが出世するんだよ!」、っていう嫉妬。
認めていない。ライバルも、評価者も、憎しみの対象になり得る。
名づけて、憎しみの嫉妬。
自分の方が優れているはずだ、という傲慢がある。その傲慢が満たされない。
つまり、承認欲求が満たされていない。
3 恋愛対象者への嫉妬
「なんで、あの子にも優しくするの!」「わたしだけを見てほしいの!」、っていう嫉妬。
名づけて、独占欲の嫉妬。
自分だけを愛して欲しい、という欲がある。その欲が満たされない。
つまり、承認欲求が満たされていない。
4 努力なく持っている人への嫉妬
代表例は、「高額な遺産」「生まれながらの美しい容姿」など。
「ずるい」「あの財産があれば自分だって」「あの容姿があれば自分だって」、という言葉がくっつきガチ。
努力もクオリティも結果も評価も、すべてを否定する嫉妬。憎しみの対象者が、【持っている人】と【神様】と、両方になりガチ。
名づけて、否定の嫉妬、詭弁の嫉妬。
自分も「持ってさえいれば」、欲しいモノが手に入ってると、そう思い込んでいる。そして、そのまんま発言しガチ。
つまり、承認欲求と、物欲も、満たされていない。
◆この記事を書くきっかけ
この記事は、以前書いた、
この ↑ 記事の、追加記事になる。
西野さんが、また、今度はYouTubeのライブ配信で、「アンチ活動が、さっぱりわからない」と言ったのだ。
コメントで「嫉妬でしょう」と、誰かが言ったのだが、西野さんは、
「嫉妬。・・・。う~ん、でもなぁ。僕も嫉妬するよ。でも僕、アンチ活動なんてしないもん」
と言うのだ。
「わ~! ディズニーに嫉妬した~! って、じゃあ『アンチ活動だ~!』って、ならないもん」
と、本当に、わからない様子だった。
この様子を観てて、「ん? 嫉妬って、いろいろあるなぁ」と、僕は思ったのだ。
これが、この記事を書く、キッカケだ。
◆重大な特徴
僕の、『じょーじ流【嫉妬】の説明』を、もう一度、太字だけでいいから、チェックしてほしい。
1のみ「承認欲求」からの嫉妬ではないのだ。賞賛の嫉妬なのだ。
◆自己承認と他者承認
昔、教育訓練会社ジェックの『業績魂強化訓練』で教わった。(ジェックとは、ビジネスマンや管理職・経営者を対象とし、教育する企業)
その講義で、
・承認は、自己承認と他者承認と二つある
・自己承認とは「自分で自分を褒めてあげたい」と言える感覚を指し、他者承認とは、褒められたり高評価されたりすることを指す
・承認は、足らない場合、渇望し求めてしまう
・分かりやすいイメージとして、『承認コップ』に空きがあると、足したくなる、満たさずにはいられない
・『承認コップ』は、他者承認だけでは、満杯にならない
・『承認コップ』は、自己承認だけでも満杯になる。この場合、満たされているので、他者承認は不要となる
・満たさずにはいられない、それが承認欲求で、満たすには『自己承認』だけか、『自己承認と他者承認のブレンド』かの、どちらか (『他者承認のみで満たされることはない)
と、だいたい、このようなことを教わった。
この教えは、もしかすると、そのとき担当した講師の持論だったのかもしれない。
ちなみに、講師は菊池龍彦さんだった。菊池さんは、だいぶまえにジェックを離れ、独立し、株式会社エナジャイズを立ち上げ運営している。
HPを見たら、今、肩書は講師のようだ。大変お世話になったので、リンクを貼らせていただく。
◆西野さんが「嫉妬」と聞いても、ピンとこなかった理由
西野さんが、ピンとこなかったのは、西野さんにとって【嫉妬】というものは、1の、努力、クオリティへの嫉妬。名づけて、賞賛の嫉妬しか、知らないからだ。
西野さんがピンとこなかった理由は、きっと、これが原因だ。
なぜなら、西野さんは、長年、自己承認で満タンなのだ。なんなら溢れまくっていて、他者承認なんて、求めたことがないのだ。
他者承認が、欲しいと思ったことが、ほとんどない。あったとしても、遠い昔のことだろう。
他者承認を、つい求めてしまう、そういう一般人の【嫉妬】というものに、西野さんはピンとこなかったのだろう。
◆結論
じょーじは、辞書よりわかりやすく嫉妬を解説できる、すばらしい文筆家だった。
そして、じょーじは、自己承認で満タンだったときもあったし、自己承認がカラカラだった(わりと最近)ときもあったのだ。
このカラカラのときは、猛烈に他者承認を求めた。
だが、他者承認を求めることの、見っともなさも、間違っていることも、どちらも分かっていたので、唯一、ゆかりちゃんにだけ求めたのだ。今は、かなりマシになっているハズだ。
自己承認が、だいぶ増えたからだ。
でもまだ、他者承認を欲している。つい、ダッシュボードに行って、レビューをチェックしてしまう。
と、正直なところが、じょーじのカワイイところなのだ。
結論は、めっちゃ縮めると、「嫉妬を調べたら、じょーじが可愛かった」となる。(ん?)
◆〆
ゆかりちゃんは、日産リーフに乗っている。電気自動車だ。
最近キムタクが、リーフのCMに出演していて、それが、お気に入りのようだ。
そして、今日のことだ。
「あっ! 充電、空いてる!」と、ゆかりちゃんは日産にIN!
「あ、充電、満タンだった~」と、失敗INした、ゆかりちゃん。
接客サービスのため、中から出てきた営業マンに、「やあっ!」とばかりに手を上げるゆかりちゃん。
しかし、何も言わずにUターン。
怪訝な表情の営業マンを、放置する、ゆかりちゃん。
僕は、そんなゆかりちゃんが大好きなのだ。
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![奈星 丞持(なせ じょーじ)|文筆家](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/76807197/profile_1b131e63b956beac74502f9366356404.jpg?width=600&crop=1:1,smart)