
50代は、「シャーーー」って出来ると思ったら、甘いよ!
あなたは何歳ですか?
ちなみに僕は、57歳。
運動不足の50代の方は、ご自身の身体の鈍り具合を甘く考えてはイケない。
運動不足で、かつポッチャリな場合は、40代でも、いや30代でも甘く考えてはイケない。
信じられないくらい鈍っているから!
我が家の近くの公園には、滑車ターザンがある。
滑車ターザン ⇓



『滑車ターザン』は、僕がそう名付けた。
正式名称は知らない。
鉄棒と同じくらいの『コの字』のバーが、レールに付いている。
そのバーを握り、「シャーーー」っと、移動できる構造なのだ。
上の写真で言えば、右がスタート地点だ。そこから左へ「シャーーー」っと、約5メートル先のゴールを目指すのだ。
勾配が全くなく、ほぼ水平。
子供たちが遊んでいるのを何年も見てきたが、ゴールまで「シャーーー」っと移動できた場面に出くわしたことがない。
滑車の滑りも良くないのだ。油を注したくなる。
レールに設置されたコの字のバーは、地上2メートルちょいの高さにある。
このバーを両手で握り、腕を伸ばし、少し膝を曲げるだけで、懸垂のトレーニングが可能なのだ。
ところがなのだ。
懸垂が・・・。
たった1回さえ出来なかった。
最初は、0.5回もできない。
もし、誰かに見られたら超~恥ずかしい。カッコ悪すぎる。
それでも僕は、トレーニングを続けた。
努力の甲斐あって、やっと1回できた!
それは、トレーニング開始から3ヶ月も経っていた。
この説明を、僕は妻のゆかりちゃんにした。
「身体って、想像以上に鈍っているよ」と。
ゆかりちゃんは言葉にこそしなかったが、僕をバカにしていた。
「情けないヤツだ」と、顔に書いてあった。
そんなタイミングで、ゆかりちゃんと散歩に出た。
僕は、「公園に寄ろう」と提案した。
公園に着くと、僕は、滑車ターザンで懸垂をした。
2.5回しかできなかった。
ゆかりちゃんは、僕の懸垂には興味を示さなかったが、【滑車ターザン】には、興味を持った。
子どもと同じように、「シャーーーー」と、移動して遊びたかったのだ。
そして、「シャーーーー」を試みた。
「痛たたたたたた~~~!!!」
ゆかりちゃんの腕は伸び切って、足のツマサキが地面に触れたり離れたりしている。
ゆかりちゃんは、ただ【ぶら下がる】ことさえ出来なかった。
きっと、腕が千切れそうなくらい痛いのだ。
手を離せばイイのに、怖いのか、それもできないでいた。
僕は心の広い夫なので、ゆかりちゃんを支えてあげた。
ちなみに、僕はトレーニングを続けて、懸垂を10回以上できるようになった。
しばらく、この滑車ターザンに行っていない。
果たして、どれくらい鈍ったのだろうか。
これだけは言える。
ドラマや映画で、高い所でぶら下がるという危機的状況があるが、そういうシーンは嘘だ。
運動不足の女性は、ぶら下がった状態で、何十秒も堪えられない。
片手などは、1秒だって無理だ。男でもムリ。
そのような意外な事実を、ゆかりちゃんは僕に教えてくれた。
身体を張って。
脇の細胞や毛細血管を傷つけてまで。
ありがとう。
僕の小説では、ヒロインが何かにぶら下がるシーンというのは、たぶん書かない。
「なせじょーじの小説ってリアルだよね」と言われたなら、それはゆかりちゃんのおかげかもしれない。
おしまい
※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1502話です
PS. 僕のKindle本 ↓『いいかい、タケルくん』【考え方編】です。
読むと、恋人ができてしまう自分に変わります。
恋愛とは、若者だけのものではありません。
人生100年時代。
40代、50代、60代、70代でも、恋愛って必要です。(僕の主観です)
そばにいるパートナーは、誰にだって必要ですよ。(僕の感想です)
「考え方」ですから、若者だけでなく中年にも参考になります。
もちろん若い男性には、モロ、参考になります。
女性にも参考になります。
【男の思考】が詳しく書かれていますから。
「男性って、そんな考え方をするんだぁ」と、きっと参考になります。
ご一読いただけたら幸いです。
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