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思い出したくない親戚の家

私にはみーちゃんという親戚がいる。

みーちゃんは私の母の姉であり、私のおばさんだ。
母が不倫していた期間、両親は離婚しようとしていた。
その間、母に連れられみーちゃんの家に居座ることに。

小学6年生の冬、卒業式が間近だというのに、私は別の小学校へ転向させられたのだ。
もちろん小学校も最悪だった。
だって、全く思い出がない小学校を卒業しなければいけなかったのだから。
結果的に元の小学校で卒業したのだが、やはり私の人生遍歴は異常だと思う。

その中でもダントツで嫌だったのがみーちゃんの家だ。
かなり汚く、クモの巣が張っている部屋、床がドロドロしておりいつ掃除したのかわからない風呂場、
そして真っ黒の冷蔵庫。

私は元々きれいな家に住んでいたということもあり、すべてが信じられなかった。
おまけに私が小学校に行っている間、妹たちにはご飯を上げていなかった。
しかも母がいない日だけ。

これはれっきとした虐待だと思う。

その後私は給食のご飯を持ち帰るようになった。
どうしてこんなに貧乏な生活をしなければいけないのだろう。
そう惨めに思うことが多かったのだろう。

そもそも私は友人と離れ離れになっているわけだし、全てが最悪だった。
なのに、妹たちにも危害を与えるみーちゃん。
何もかもがしんどくて、何もかもが辛くて。
思い出したくない。

いつしか、私は児童相談所に行こうとしていた時があった。
全く見知らぬ土地だったこともあり、どこにあるのかわからない。
ただ、全てから逃れたくて、ただただ歩いた記憶がある。

あれ、その後どうしたんだっけ。

もう私の記憶はおぼろげだ。

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