残業を称賛する、悪しき企業文化に注意する。
今日は、日本あるあるの企業文化について、改めて注意喚起をしていきたいと思います。どっぷり企業に浸かっていると、スタンダードになってしまうので要注意です。
友人からのチャットにハッとする
きっかけはある友人からのチャットでした。
「昨日会社で朝4時までキックオフの準備しててさ~」
ええ!?と思わず何度もメッセージを読み直してしまいました。
緊急事態宣言も明け、現地とオンラインを含めた久々のキックオフを行おうとしたところ、出社頻度が少ないため前日に莫大な準備が割かれたようなのです。
何よりも怖いのが、そのメッセージからどこかしら
「すごいでしょ!」
「私って会社に貢献してるでしょ!」
という承認欲求が垣間見えたことです。
この承認欲求を上手に利用した企業文化が日本にはまだ根強く残っており、結構危ないな、と思いました。
「会社ってこういうもんだ」は幻
会社には、会社ってこういうもの、社会人ってこういうもの、という企業の中だけでつくられた文化が存在します。
良い文化もありますが、そのなかでも注意しなければならないのが、
悪しき文化です。
会社にいるとその文化に慣れてしまい、その文化が異常であるかどうかわからなくなってしまいます。
しかも、上司も部署もチームも皆毒されていることに気が付かず、その文化を称賛するようになってしまうと、さらに事態は悪化します。
全体が毒されてしまうと、なかなか自分では気が付くことができません。
だって、週5日はそこのチームの皆様と接しているわけですので、自分のいる世界が正しい、普通のことだと思い込んでしまうからです。
悪しき文化に気が付く方法
その悪しき文化に気が付く方法は、第3プレイス(サードプレイス)をつくることです。
自宅を第1プレイスとするならば、会社は第2プレイス。自宅でも会社でもない友人と過ごす時間、パートナーと過ごす時間、あるいはコミュニティ、人によってはSNSなども挙げられるでしょう。
その第3プレイスでさまざまな方に触れ、さまざまな視点の意見を聞くことで、自分が井の中の蛙にいることを教えてくれるはずです。
「もしかしたら、働きすぎかもしれない」
「ずっと違和感を感じていたけれども、やっと踏ん切りがついた」
など、広い視野を持って自分の職場を見直すことができるのではないでしょうか。
自分にとって居心地のよい職場を見つける
人によっては残業がまったく苦にならない方もいます。人の価値観は本当にさまざま。
だから絶対に転職をするのが良いとはいえませんが、もし体調まで異変に感じつつも、「会社はこういうものだから」と自分に言い訳をしているのであれば、離れた場所から会社を見つめ直すことも大切です。
もし本当は苦しい、ツラいと感じているのであれば、第3プレイス(サードプレイス)で、そっと相談してみてはいかがでしょうか。
今日はここまで。
くろねこ0.1歩