お金もらったって4人目は産まないけど、これがあったら産んでもいい。

日経に、こんな記事が出ました。

「第3子に月6万円」の児童手当拡充案が浮上?
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00122/00058/?n_cid=nbpnb_mled_mpu

子ども手当を増やしたら(3人目は6万円!)子どもを産みやすくなるんじゃないか、という政府の見立て。

すでに3人産んでる私。働く女性の私。
お金がもらえたら、4人目を考えるだろうか…。

否。

足りない。

そんな金額で「やったーー★ 産んじゃおっ★」となるものか。

この心理的負担が埋まるとお思いか。

(むしろ子ども増やすために現金ばかり配ってたら低所得者層で子どもが増えるんじゃないだろうか。こんなに格差広がってるのに大丈夫か。貧困防止とセットでやってくれるんだろうか。)

じゃぁ何があったら、私はもう一人産んでもいいと思うんだろう。

そんな条件をいくつか考えてみたので、通勤電車の中からメモがわりに書き残しておきます。


1. 妊婦が出たら職場に金一封が出る

はい、先ずこれ。
私は産休育休および切迫流産の危機での緊急入院期間を2回取り、3人出産しております。職場の方々は皆「身体を大事に!!!」とあたたかく応援してくれたのですが、その分の皺寄せが申し訳なかったこと…。

「妊婦が出たぞーー!皆喜べーーーー!!」
「YEAAAAAAH!!」

みたいなことまでいかなくても、代理を手配する手間を埋める程度には金一封が出ないだろうか。先ずはこれを訴えたい。女性に働いてもらって国をなんとかしようというなら尚更じゃないだろうか。


2. 安心な保育園に普通に入れる

たとえば10月に子どもを産んだりすると、保育園の空きなんか無いわけです。職場には戻れません。4月からの枠だって分からなくて、先行きが見えない、あのストレスたるや…。そして「多分復職できると思うんですけど…」という私の心許ない言葉で人事体制組まなきゃいけなかった私の職場スタッフの負担よ。その節は皆様すみませんでした…

「いつ希望しても、保育園に入れる」。これホント大事。もちろん、先生たちには正当な給料が出ていて、保育園の雰囲気や文化が良いことも大前提です。無償化とかいいつつ給食費や施設費が保育料と同じような価格で家族に請求される謎の政策やってる場合じゃないわけですよ、大事なのは入園保証と数と質。


3. 教育は小中高大と公立無償

子どもらの将来のことを考えると希望5%、不安95%です。だって子どもが多ければ多いほど教育費増えるんだから。一人1000万、3人で3000万円ですよ。
増やせと言うなら、せめて公立は大学まで全て無償にしていただきたい。そしたら親の中長期的ストレスめっちゃ減る。浪人しても公立狙うと思えば笑ってられる。


…と、朝から吠えてしまいました。
これらの施策をもって初めて、「子ども産んでもまぁ悪いことにはならないかな」と思えます。プラマイゼロ的な。プラスにしたいなら、もっと条件あるよ。男性との平等対等な子育て業務分担とか、子どもという弱者に皺寄せが行かなくても済むような、大人社会全体のストレス緩和とか。


言っておきますが、子育て自体は面白いのです。
昨日なんか5歳の長女が気になる男の子と公園でバッタリ会っちゃって、帰り道が一緒になって手を繋いでいたのですが、

「ほ、ほかに手をつなぐ人がいなかったからだよっ ///」

とか言うわけですよ。青春。5歳にして大人に青春のおすそ分け。なにこれ甘酸っぱい。

もっとこういう瞬間を、純粋に楽しみたいです。
でも同世代の女子たちに「おいでよこっちサイド」って、気軽に言えないの。おもしろい生きもの3人も産んでる当事者がこれじゃ、子どもなんか増えないよ。

政治家のみなさん、どうかお願いします。本当に子ども増やしたいなら、いまが瀬戸際だと思うんだけどな。

(絶賛青春中の5歳長女。人生を楽しんでおくれ。)

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