南部です。 「LAに住んでいた」というと、かっこいいだとかなんだとか言っていただけるのだが、私のLAライフは、自撮りに変な格言添えてインスタに載せちゃって、しまいにはグルテンフリーに目覚めちゃって、のそれではない。 私が長年住んでいたのはサウスセントラルという、LAの人間も近づかないほどの治安最悪地帯で、アジア人の住民など冗談抜きで私一人であった。 私が外を歩けば車がとまり、みな物珍しそうに私を見る。サファリパークの動物状態である。 近所のファストフード店のドライブスルー
南部です。 以前、霊感に関する記事を書いた際にもお話ししたのだが、私の母はとんでもない霊感の持ち主で、私に関しては幽霊は見えないが「この場所やばい」「この人なんか憑いてる」「こいつペットボトル用ゴミ箱に普通のごみ入れそう」「こいつ”先っちょだけ“って言いそう」くらいのことはわかる。 私は以前よく通っていた道でどうしても脚が重いような気持ち悪い感覚を覚える箇所があり、その道を避けるようになった。 「あの場所ってなんかあるのかねえ」 と母にボソッと言うと母は恐山のイタコの如く
南部です。 突然ですが皆様”暗闇系エクササイズ“ってご存知ですか? ボクシングやらトランポリンやらサイクリング、いろいろあるようなのですが、私はその中でも暗闇ボクシングジム、「ビーモンスター」に通っている。 元々幼少期は長年バレエをやっていて、役者になってアクションをやったり格闘技は一通り経験していたり、運動は好きだ。 今年の頭から始めたテコンドーにハマり、オラもっと強くなりてえと思いたまたまトライアルキャンペーンをやっていたビーモンスターに行くことにした。 最初はトラ
南部です。 今回は自責の念もあり投稿しようかずっと悩んでいたお話をひとつ。 ヘネシーという名の豆柴を飼っている。 ヘネシーはすごくいいやつで、私が思い悩んで背中を丸めて啜り泣けば、何も言わずに横にずっと座っていてくれるし、夜な夜なひとりリサイタルを始めれば眠たい目をこすりながら観客役をしてくれる。 柴犬はニホンオオカミの遺伝子が一番濃い犬種とされており、しつけが難しく、塩対応な傾向がある。 実際「柴距離」という言葉があり、おいで〜といっても1mくらいは離れているし、ド
南部です。 私は大の旅行好きで、パスポートの全てのページに最低一個はスタンプが押されるほどには旅行好きなのだが、中でも大好きな国の一つがポルトガルだ。 母親とポルトガルとスペインを訪れた際に、私は「国に恋をする」という感覚を、ポルトガルではじめておぼえた。 ポルトガルはスペインの西に位置し、お隣スペインと比べるとさほど大きな国ではないのだが、地域によって全く違う表情と文化を持つ国だ。 そして何より人が優しく、ご飯が美味しすぎる。 まじで美味しすぎる。 スーパーで読めない
南部です。 私は興味を持ったこと、心が少しでも動いたことは、とりあえず一度だけやってみようの精神で生きている。 仮に自分に合わなかったり心がときめかなければ金輪際やらなければいいのだ。 だからいきなり経験もないのにハリウッドで俳優になっちゃうし、 18歳で一人でバックパッカーやるし、 ヨーロッパでヒッチハイクもやったし、 ボートレースも大好き。 そんな私は2歳か3歳の頃、家出というものに憧れを抱き、実践したくて仕方がなくなった。 でも家出というものには理由がつきもので、
南部です。 私はおそらく、ロサンゼルスで事故物件というものに住んでしまったように思う。(向こうには事故物件なんて概念も言葉も無いですが) ロサンゼルスはサウスセントラルに住む前、私と友人はブレントウッドという高級住宅街に住んでいた。しかしその家、場所の割に家賃が安く、私たちは入居を即決した。 確かに古い建物で、ランドリールームへ向かう廊下は昼間でも薄気味悪かった。 入居してすぐのこと。 何かがおかしいのだ、異常に寝つきが悪いし、寝て起きると身体中に引っ掻き傷がある。痒く
南部です。 「ロサンゼルスはいいねえ、差別もないだろうし!」 以前こんなことを言われたことがある。 本日は、「ロサンゼルスには差別がないのか?」という話。 結論からいうと、めちゃくちゃあります。しかし、アジア人に対しては少ないというか、田舎に比べたら少ない、というか、堂々と変なことは言えないよねみたいな風潮があります。 アメリカの田舎の人は、れっきとしたヘイトの心を持っている人も多いけど、日本のご老人が悪気なく”ガイジン”って言葉をいまだに使ってたりするような、悪気のない
南部です。 ロサンゼルスでの、わたしの友人のいとこの話。 行方不明になっているとか、ストリートを彷徨っているとか、いろいろな話を聞くので、ここでの名前はJとする。 ある日友人と放課後に友人宅でメイク動画を撮影しユーチューバーごっこをするという偏差値34くらいの遊びを計画し共に帰宅していた。 私たちは学校から出ているバスに乗り、その後バスを乗り換えた。 前置きとして、車社会のロサンゼルスでは、25万円くらい出せば“走る車”は変えてしまう(コロナ後変わっているかもしれませんが
南部です。 しばらく更新があいてしまいました。 申し訳ございません。自己満でやっていたのですが予想以上にいろんな方にお読みいただいたようで、感謝感謝です。 タイのお話、たくさんの方に読んでいただきありがとうございました。 まだの方は是非そちらも読んでいただければと思います。 話の順序が変わってしまうけど、タイのタオ島に行く前のバンコクでのお話を書こうかと思います。 私は夜の便で人生初のバンコクへ着き、空港からホテルへ移動しそのまま一日目を終えた。 そして2日目、ホテル
南部です。 更新があいてしまいまして、申し訳ありませんでした。何件か「もう更新しないの?」とお問合せをいただき、こんな独り言を楽しみにしてくださる方がいらっしゃるのだと知りました。 感謝感謝です。有難う御座います。 今日はですね、私のロサンゼルス時代のホームレスの友達の話。 ロサンゼルスに移り住んだ私が最初に住んだのは、ヴェニスビーチでした。(当時はね、サウスセントラルに住まなくてもいいくらいにはお金があったんです) お隣のサンタモニカよりもアーティストが多く、有名なス
南部です。 怖い話もっと読みたいとのご意見をいただいたので、私がいままで聞いた話のなかで(いやお前の話じゃないのかって?後日また書くね、ごめんね)一番怖いと思ったお話をしますね。 怖すぎてお気に入りなので友人に話したりだいぶ擦っている話なのだが、こちらにも書かせてください。 私の地元の友人Kは、地方の大学へ進学した。 そこは比較的小さな町で、数軒のきまった居酒屋へ行くか、友人宅を行き来するくらいの遊び場しかなく、暇な大学生たちは夜な夜な心霊スポットへ繰り出すのだという。
南部です。 ただでさえ「変人」「なんかこわい」とか言われる私が、霊感があるなんて言おうもんなら”お決まり“すぎるので、長年黙っていたのだが、うちは霊感家系だ。というよりも、クセが強すぎることで有名な私の母親が尋常じゃない霊感の持ち主なのだ。 昔からお金には厳しかった母だがそれ以外はとてもゆるく、幼い頃から禁止されていたことは ・心霊スポット禁止 ・こっくりさん禁止 ・バイク禁止 ・プリクラ撮った後「furyu取れる人?」って毎回mixiに書くな ・「港区のトイプードルの数
南部です。 私は高校卒業の記念に、一生懸命アルバイトで貯めたお小遣いで友人と卒業旅行、ではなくひとりで東南アジアをバックパッカーでまわることにした。 今でこそYouTuberさんたちがよくやっている試みだが、当時は割とまじでおかしな人たちしかやっていなかったので情報もそこまでなく、母親は大大大大大反対であった。 「海外の大学にいくんだからそれまでは日本で大人しくしていてよ。」と言われた。ごもっともである。 しかしこの後海外移住前にひとりでトルコにもバックパッカーに行くのだ
南部です。 よく、顔が濃いからか、一人で海外を渡り歩いたせいか、男性に慣れていそうとか派手に遊んでいそうとか言われるのだが、 私はなかなかにピュアで、なんならちょっとコンプレックスなくらい恋愛経験が少ない。 男性と普通に話したり遊んだりできるのだが、一度キュンとしてしまうともう本当にお話しできなくなってしまうし、目も泳ぎ散らかす。 好きなタイプを聞かれて「お花で指輪を作ってくれる人」と真顔で答えるほどの拗らせっぷりである。 そんな私がオンナになったのは早く、幼稚園の時だ
南部です。 小学一年生の時、私の小学校にワクワクさんがやってくるという一大イベントがあった。 ワクワクさんは平成キッズは絶対にハマったであろう大人気工作番組「つくってワクワク」のメインパーソナリティで、毎回斬新なアイディアで子供でも真似できる簡単かつ画期的な工作を披露してくれるのだ。 そんなワクワクさんがある日の放課後私の小学校のBOP室にくることになった。低学年はなぜか親も同伴せねばならず、母親が来てくれた。 ワクワクさんは厚紙で作った三角帽子にボールを糸で繋ぎ、アラヨ