エッセイ「わたし、日向まいなはアダルトサバイバーです。」
はじめまして、日向まいなと申します。物書きを生業としています。
わたしはアダルトサバイバーです。かつてアダルトチルドレンであり、それが成人したのがわたしです。
アダルトチルドレン、アダルトサバイバーとはざっくり言えば「生育時の家庭環境に起因した精神的歪みをもつ人」のことです。
言葉の意味については後日、別の記事で詳しくご紹介いたします。
さて、今回は一つの気づきについて独白します。以下に記述します。
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わたしがアダルトチルドレン、アダルトサバイバーであることについて、一つ気づき、自身で認められたことがある。
わたしの父は双極Ⅰ型障害(躁うつ病)を抱えている。母は父を看病しつつ、わたしを懸命に育ててくれた。そこにある愛情に疑問は無い。けれど、母にとってわたしが依存対象であったことも事実だ。わたしを愛し懸命に育てることで、自身の精神を保っていたからだ。
わたしはそれに応じ「愛されうる子供」であろうとした。
同時に「母を助けよう」という思いが強かった。
故にわたしは、子供ではいられなかった。
これは、母にそう思わされていた部分もある、それが事実だ。
故に、母を毒親とまでは思わないが、母を含めた家庭環境がわたしの成長を歪めたと言える。
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その事実から今日まで、わたしは目を背けてきた。母を悪く思いたくなかった。母の愛情を、わたしの懸命さを否定したくなかったからだ。
しかし、それは違うと気づいたのだ。
母を含めた環境がわたしを歪めたが、そのことは他の良い事を否定しはしないのだ。良い事、悪い事は同時に存在し、共存しているのだ。
その事に気づいた時わたしは、過去をありのまま認め、受け入れることが出来たのである。
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今回の独白は以上になります。
わたし、日向まいなはアダルトサバイバーです。
家庭環境に歪まされ、しかし愛されてきた人間です。
では、またお会いしましょう。日向まいなでした。
2020.10.29
日向まいな
履歴:
2020.10.30 一部用語の概略を追記、一部改稿