13歳
赤と黄色のグラデーションが美しくなってきましたね。
11月だけど、まだあんまり寒くない。
結局、寒いのって何月からなの?
23年生きていても、季節の変わり目がわかりません。
今、私は舞台「くちびるに歌を」の稽古の真っ最中です。
中学一年生、13歳の役を演じます。
13歳⁉️⁉️
中学生の頃から制服が似合わなかったのに。
23歳になって、中学一年生になるなんて、、、。
面白いじゃない…。
立ち稽古が始まって、中学生の頃の赤く腫れ上がった心を思い出す事が多くなりました。
ちょっとすみません、語っちゃいますね。
小学5年生の時に栃木から東京に引っ越してきた私は、雰囲気の違いに圧倒され、内気になり、人と話すのが苦手になりました。
その頃から、見た目のコンプレックスに苦しみ、毎日が辛かったです。
当時の日記を読み返すと顔のここが気に入らない、あの子は可愛いのに私は可愛くない。親もこんな私嫌だろう、こんな妹でごめんなさい、こんな姉でごめんね。友達にも嫌われてるんじゃないか。好きな人ができても、私なんか好きになるわけない。なんてことが沢山。今では滅多に言わないですが、死にたい、消えたい。いなくなりたい。が書き殴ってあります。
小さい頃からミュージカルスクールに通っていましたが、その中でも劣等生だったので、周りの子の上手さと優しさと美しさを羨み、妬み、私なんか…の繰り返しの日々でした。
今となっては、甘えた事言うな!努力しろ!!
と思いますが、あの頃はもう、生まれ持ったものが全てだと思っていたのです。
今でも忘れられないのはこの絵です。
中学生の頃は美術部だったので、絵を描くことが救いでした。
顔の肉が邪魔で死ねない という。なんともおもろい絵です。
私はこの絵、好きです。オタクの中学生らしくって。
美術部は私みたいな人の集いでしたので、放課後はコソコソと別のクラスの怖い男子をどうやってやっつけるかなんて考えていました。覚えたてのはんだごてを使ってどうこう…とかね…。フフ…。
すごく楽しかったな…。
成人式はその子達とスクラムを組んで、苦手な男子を避けて歩きました。
そんな私も段々と大人になり、見た目のコンプレックスなんかもはやどうでも良くなりました。
人に見られるお仕事なので、もっと気をつけた方が良いのですが。
関わる人を選べるようになった事もあり、人間関係もだいぶ楽になりました。今私の周りに居てくれる人はみんな本当に優しくて、素敵な人ばかりです。
歳の近い男の子は未だに苦手だけど、こればっかりはもうしょうがないですのでね…。
ある時、ミュージカルスクールの先生が言った一言。
「毎朝鏡を見て、ニコッと笑う!そして、不細工でも、今日も可愛い!!と言いなさい。」
その言葉のおかげで、何度も鏡を割りました。
でも、確かに日に日に可愛くなっていったのです。
今はもう、鏡を見るたび勝手にそう思います。
自分の事を大好きになったのも、これのおかげなのだろうか。
先生がくれたこの言葉がなければ、今の私はいません。
10年前のわたしに伝えたい。
辛いことばかりで今すぐに人生をやめたいのは、10年経った今も変わらないこと。
嫌なことばっかりだし、大人になるにつれて辛いことの重みは増すけれど、それでも楽しいことや嬉しいことも同じように増えていくこと。
生きてるのも悪くないのよね、って思えるくらいには、周りの人に恵まれて、毎日少しづつ、新たな事を学んでいること。
今日学んだのは都営三田線のマークは青丸の I だということです。み?
乗ってる電車があまりにも知らない色で、これは何線なの?と思っているうちに紅葉の綺麗な知らない駅に着きました。
三田線でした。わかんないよ!!!!青色の I じゃ!!!
そうそう、東京に住んで約13年。なんとなく電車の乗り換えもパッと分かるようになりました。これこれ!大人って感じ!
23歳は、私ってもしかして結構大人?と思う年みたいです。
去年まではいろんなところで最年少だったのに、今は16歳や18歳と一緒にお芝居をしている。人生の狭間ですね。
しっかりしないと!大人はなるもの!演じるもの!
そんなこんなで今日も行ってきます!
スカートを履いて、あたし中学生よ!
原作:中田永一「くちびるに歌を」(小学館文庫)
脚本・演出:長戸勝彦
作曲・合唱指導:和田一樹
2022日12月10日〜16日
かめありリリオホール
ホームページ
チケットはこちら💁🎟
https://www.quartet-online.net/ticket/kuchibirustage
もしくは私までご連絡ください😳お取りいたします!
音楽室のピアノ、部活、合唱、好きな人…。
あの頃の悩みや青春を一つずつなぞっていくような素敵な作品です。
ぜひぜひ観に来てください!
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