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100本の壁。

階下から、「あんくんのままー!!!」という叫びと泣き声が
かすかに聞こえてくる。
きょうは夕食後から子たちのめんどうを夫にまかせて
私はコピー書きに専念している。
私はついギリギリまで粘ってしまう性分だと思う。

前の会社の同僚と賞の応募コピーを見せ合っていた時
「ここまで書けばだいたい出きった(WHAT TO SAYの方向性が)というのがわかるだろう」
と言われたことがあるが
私は実に、その出きった感がサッパリわからない。
まだ、あるんじゃないか、いやあるに違いない、と思ってしまう。
どうしたら、出来きった、書ききった!
われやり尽くしたなり!というところまでいけるのだろうか。

今回の賞にはなんとか絞り出して精査して、32本を応募したけれど
100本書くところまでいけば、さすがにやったった!私やったった!!
という域に達するんだろうか。
たしかに一つのテーマで100本、私書いたことないかもなぁ。
コピーライターが通る基本の道だのに。
そこだな。
まだ体力のあるうちに、100本の壁を超えた先に見える景色が見に行かねば。

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