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口うるさい同僚との同罪。
ひとつ下の男性の同僚が口うるさい。
多くてわずか5人が出入りする事務所内の
小さな打ち合わせテーブルの予約を
当日朝に入れたら、(予定は共用の小さなホワイトボードに書くことになっている)
くどくどと言われた。
曰く、当日に予定を入れられてもどうのこうの、
同じ時間に来客があるどうのこうの。
私はホワイトボードに何も書いてないのを見て
予定を書き込んだだけなのだが。
「はい…」と真顔でとりあえず返事をしつつ
自分のデスクの方を向いて仕事に取りかかった。
彼は何かと周囲に小言を言うタイプだ。
給湯室の三角コーナーの汚れについてやゴミの捨て方について物申したり、
月一のおそうじ時間もしっかり設定し仕切ってくれる。
彼以外のメンバーは全員ズボラ側なせいか
一人大いにストレスを抱えているのかもしれない。
ここまで書いて、
彼の言っていることは至極真っ当であると思う反面、
口うるさいや小言と思ってしまうのは
その物言いの強さにあるのではないだろうかと気づいた。
仕事の成果拡大のための戦略ミーティングで
べらべらと持論を捲し立てる(言い方も上から目線で強い)くせに
実際には少しも行動に移すことがない。
動く気がないのかと思いほっておくと
あの件のフィードバックはどうなった?などと急に聞いてくる。
「フィードバック??」
そちらに提案されてこっちでボールを持っている話ではないはずだが。
私も言葉尻の違和感を露骨にリアクションに表してみる。
そこで立ち話したところ
彼曰く、こちらの提案は、自分たちの商圏にはあわないだのなんだの。
こっちだって試行錯誤して、彼と同じ職種の人とも(別事務所の)協力して
立ち上げた提案事項であり、まだ試運転しながら
市場調査しながら推進しているところなので、
商圏にあわないと言うなら、どういう提案ならあうのか言ってみろ、わかんないならお客さんに聞いてこい、と思った。
どうせこう言い合ったって、結局彼は動かないんだと思うと、
反論する気も失せるし、一緒に何かをやろうとする気も、すでに萎えている。
彼はただ相手を論破したいだけなんじゃないかと思ってしまう。
そういう土俵には乗らないようにしたくて、
私たちはよりよい仕事をするために
話し合うべきだと言うことを忘れないようにしたいけれど、
どうしてもイライラしてしまうのをどう対処したらいいだろう。
彼の語調に周波をあわせず、
内容にのみチューニングできるかどうか、試してみるか。
よけいな感情を削ぎ落とすスイッチを入れる。
だれかを傾聴する時のように。
感情をオフにする。
よし、やってみよう。
さっき小1娘に、「宿題をやって」「明日の予定パソコンで見て」など
口うるさくやっていたのだけれど、
娘は急に不機嫌になって、頭が痛いと言い出した。
直前までなに食わぬ顔でSwitchをやっていたのに。
そこでまた、私もただの命令口調で
娘のやる気を削いでいたことに気がついた。
これでは口うるさい同僚と同罪だ。
私は彼のようには決してなりたくない。
娘のやる気を掻き立てる声かけを、
捻り出さねばならない。
その時に大切なのが共通の目的設定と
共通認識なのだと思う。
毎日宿題をやる目的ってなんだろう…
いまのところ、漢字とか計算とかの
基礎的な学びの定着ってところかな。
あとは毎日コツコツ継続する筋力みたいなものを
鍛えているってところだろうか。
ちょっと、そこからちゃんと考え直したい。
担任の先生にも聞いてみたいものだ。