伝道者の書第51話あなたの口が、あなたに罪を犯させないようにせよ。
(原文:第5章6)
あなたの口が、あなたに罪を犯させないようにせよ。また使者の前にそれは誤りであったと言ってはならない。どうして、神があなたの言葉を怒り、あなたの手のわざを滅ぼしてよかろうか。
「これをやります」と神に誓っておきながら、やめてしまうのは、罪であり、神への裏切り行為になる。
約束を果たせず、神からの使者に「間違いでした」などとは言ってはならない。
裏切られた神の怒りは厳しく、誓いを果たせなかった人の実績を全て破壊、無に帰してしまう。
「嘘」を言った人、約束を裏切った人に対して、どこまで信じることができるのだろうか。
ましてや、強い約束である「誓い」に対して、そのような行為をする人に対して。
ただ、歴史においても、現代社会においても、人と人との約束、国家間の公約や合意でさえ、簡単に裏切が横行しているのが現実。
神の怒りと哀しみは、どこまで深いのだろうか。