今の若いもの論
おしなべて、歳をとればとるほど、「今の若いもの論」は好きになるようだ。
歴史的にも、伝統のある議論らしい。
要約すれば
「今の若いものは、楽をしていて気に入らない」
「昔の俺たちは、必死に働いた」
「今の生活は楽過ぎる」
「それだから、今の若いものは甘えている」
そんなところだろうか。
ただ、一昔前の若者だって、その一昔前の若者から比べれば楽をしているはずである。
「お前らは、徴兵もなく、軍事教練もなく」
「自家用車に乗っているだと?贅沢な!スーパーカブで十分」
「テレビ、冷蔵庫、洗濯機も無かった」
「ラジオだったし、冷蔵庫なんて考えもしなかった、洗濯板だ」
書きだしたらキリがない。
「そんなに文句を言うんだったら、その時代に戻って暮らせ!」
そう思うけれど、出来ないことは仕方がない。
結局、人間は、穴居生活などして、世間と隔絶しない限り、時代に合わせて生きる他はない。
その時代の「便利」は「便利」として受け止め、より活用して生きることが重要なのである。
そうは言っても「今の若いもの論」は、なくならないと思うし、適当に受け流すしかないのだろう。
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