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夢かと 心迷ひぬ 月まねく

夢かと 心迷ひぬ 月まねく 離れにし君が 言の通へば
                    (万葉集巻12-2955)
夢ではないかと、心が浮ついてしまいました。
何か月も離れ離れの貴方からお手紙が届いたので。

離れ離れの理由は不明。
単に男の気持ちが女から離れ、通って来なくなったのか。
あるいは、男が単身赴任していて遠隔地にいたのか。

いずれにせよ、諦めかけていた時期の突然の手紙は、心を浮き立たせる。
「夢かと 心迷ひぬ」は、現代人の私たちでも理解できる思いではないだろうか。

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