義経のルール違反(那須与一)

屋島合戦の那須与一の弓の話を知らない人は、いないだろう。
平氏方兵船の舳先に立てられた扇の的を、那須与一が海岸から見事に射抜いたという話である。
多少誇張はあるかもしれないれど、与一から平氏方兵船までの距離は、55メートルから65メートルぐらい。
一種の休戦状態での「いくさ占い」の儀礼ともいわれている。

与一の射芸に感激した平氏方の老武者が船の上で舞を披露することになるのだが・・・

ここで義経の露骨なルール違反が発生する。
義経は与一に命じて、この老武者まで、射殺してしまうのである

         

休戦状態で、歴史に残る射芸のあと、簡単にルールを破ってしまう。
これでは、戦後、武家社会で嫌われるのも、当たり前である。

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