伝道者の書第91話見よ、わたしが得た事は、ただこれだけである。
(原文:第7章29)
見よ、わたしが得た事は、ただこれだけである。すなわち、神は人を正しい者に造られたけれども、人は多くの計略を考え出した事である。
伝道者は結論に至った。
人間は神により、本来は正しい者に創造された。
しかし、勝手に向きを変え、多くの計略や理屈を用いて、罪多い生活を送るようになってしまった。
人が罪を犯す原因を、神に求めてはならない。
罪の結果の苦しみを、神の責任にしてはならない。
全て神が示した正しい道を、自ら離れたことの、報いなのである。
「人は何故に苦しむのか」
単純にして厳しい真理が、ここにある。