見出し画像

伝道者の書第85話知恵が知者を強くするのは、十人のつかさが町におるのにまさる。

(原文:第7章19)
19 知恵が知者を強くするのは、十人のつかさが町におるのにまさる。

権力を持つ人が町の中に十人いて、その権力を振るい合っているよりは、権力はなくても知恵を持つ人が正しい知恵により、その力を強めたほうが、効果的である。

権力を持つ人が一つの町に十人もいれば、混乱状態、あるいは内乱状態にまで陥る。
そのような内乱状態に陥るよりは、知恵を持つ指導者が一人いて、しっかりとした情報、知識を得て、統治能力を高めた方がいい。

面子争い、権力争いにまみれた混乱状態の隣国と交渉するよりは、知恵を持つ人が効果的に統治している国とのほうが、交渉はしやすい。
現代日本人が多く感じていることだと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?