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伝道者の書第90話伝道者は言う、見よ、その数を知ろうとして、いちいち数えて、わたしが得た ものはこれである。

(原文:第7章27、28)
27 伝道者は言う、見よ、その数を知ろうとして、いちいち数えて、わたしが得たものはこれである。
28  わたしはなおこれを求めたけれども、得なかった。わたしは千人のうちにひとりの男子を得たけれども、そのすべてのうちに、ひとりの女子をも得なかった。

伝道者は、「物を知り、事を探り、知恵と道理を求めようとし、また悪の愚かなこと、愚痴の狂気であること」の数を知ろうとして、失望を得たのみであった。
そして、その失望とは、悪意を持つ女性の計略にかかり、囚われてしまう人(国王、権力者)の実在と言う。

そしてなお、探し求めるけれど、千人のうち納得できる親友となる男性が一人だけは見つかった。
しかし、女性で、そのような関係になった人は、一人もいなかったと、語る。

2000年以上前の中東の社会的背景と、現代の状況を単純に比較はできない。
そもそも男女同権とか、法の下の平等、人権に対する考え方が、全く異なる時代の話である。

難しい話ではあるけれど、男性と女性で、真の友情関係が成立することは、やはり稀有のことと、語っている。
また、後宮内の女性関係の複雑さや、嫉妬心の強さも、この判断に影響を与えたものと言われている。

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