伝道者の書第119話死んだ蠅は、香料を造る者のあぶらを臭くし、
(原文:第10章1)
死んだ蠅は、香料を造る者のあぶらを臭くし、少しの愚痴は知恵と誉よりも重い。
どんな素晴らしい香料であっても、死んだ蠅が入っていれば、臭みが出て使いものにはならない。
どんなに知恵と名誉を持つ人であっても、少しの愚かで恥ずかしいことにより、取り返しのつかない状態に陥ってしまう。
「高山に巨木なし」という言葉があるけれど、高い地位にいればいるほど、風当たりは強い。
それを自覚せずに、短慮にして愚かな行為を行えば、あとは転落のみとなる。
この事例は、数限りなくある。