伝道者の書第107話すべての人に臨むところは、みな同様である。
(原文:第9章2)
すべての人に臨むところは、みな同様である。正しい者にも正しくない者にも、善良な者にも悪い者にも、清い者にも汚れた者にも、犠牲をささげる者にも、犠牲をささげない者にも、その臨むところは同様である。善良な人も罪びとも異なることはない。誓いをなす者も、誓いをなすことを恐れる者も異なることはない。
神により命を与えられた人間は、生きている間になしたことに関係なく、等しく死を与えられる。
全て同じ結果が与えられるとなれば、人間は有限の人生の中で、どう生きるべきか。
これも前話と同様、
諦めて享楽と悪事の暗きに浸るのか。
それでも、真っ当に光のある道を歩くのか。
それぞれが自問し、答えを見つけて生きるべきなのだと思う。