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隣の祐君第28話邪魔な可奈子の日本民族に対する暴言!

可奈子は私の部屋で、グダグダとしている。(メチャ邪魔だけど!)
出て来る言葉は、「祐君を見せて!」ばかり。(見せるわけも見せられるわけもないのに)

私が着替えを終えると、「腹減った、何か食わせろ」。(あなたはオヤジ症候群?)
そうかと言って、冷蔵庫の中には卵と玉ねぎ、ケチャップ、鶏肉、水、醤油だけ。
お米も二合ぐらいしかない。
(どうせ昨日の夜はピザとビールをたらふくでしょ?自制観念の欠如女としか思えないので、何も作ってあげない)

また可奈子はうるさい。
私の冷蔵庫を遠慮なく見て、「はぁ・・・これじゃ、祐君に何も作ってあげられないねえ・・・」だと!(オムライスぐらいは作れますって!)
気に入らないから、昨日の夜、二人寄り添って「桜の木の下でほっこり甘酒デートした!」なんて教えない。

結局、祐君には話題がなくなって、可奈子は昨日の夜のピザとビールの合コンの話を始めた。
「いい男がいなくてさ・・・」
「みんな三流大学で、将来の見込みゼロ」
「そんなの誰が相手にするかって」
「おまけに下心見え見えでさあ・・・」
「全く馬鹿にしているよね、この可奈子様に・・・頭が高い!そのものだよ」
「ねえ、純子、何で来なかったの?暇なくせに」

話は堂々巡りなので、いい加減呆れた。
だから11時になったところで、「私、買い物する」と「宣言」。
グダグダ可奈子は「何買うの?」と聞いて来たから
「お米、牛乳、キャベツ、豚肉、玉ねぎその他野菜系」(実は思いつき)と答えてあげた。

可奈子は途端に渋い顔。
「やだー――重そう・・・お米嫌い・・・マジに所帯じみてお洒落じゃない・・・私には無理(何の無理か全く不明だし、腹が立つ!)」
「じゃあ、祐君見せてくれないなら、帰る、お腹減ったし」
・・・結局、あっさり帰ってしまった。(私は、すごくスッキリした!)

そして私は確信した。
可奈子のような、「米が重い」とか言う日本民族にとって無神経極まる女(私の実家は奈良の田舎に田んぼを持っていて、その苦労をよく知っている)は、祐君には会わせられないということ。

「ふざけんじゃないよ!だったらお米食べないでよ!あんたに、お米食べる資格無い!」・・・しかし、いつまでも可奈子に呆れてはいられない。
私は、お買い物袋をしっかり持って、近所のスーパーに出かけたのである。
(できれば祐君と夕ご飯食べたいなあと思いながら)

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