さくらの花の ちり侍りけるを見てよみける
さくらの花の ちり侍りけるを見てよみける
素性法師
※素性法師:僧正遍照在俗時の子。俗名良岑玄利。
父遍照により法師とされた。古今和歌集に36首所収。
花散らす 風のやどりは 誰か知る
我にをしへよ 行きてうらみむ
(古今和歌集巻第二春歌下76)
この見事な桜の花を散らしてしまう風が泊まる宿を、どなたかお知りでしょうか。
お知りでしたら私に教えていただきたいのです。
その宿まで出向いて、恨み言を言って来るので。
今年の桜は、ほぼ散ってしまった。
名残惜しい。