伝道者の書第73話愚かな者の笑いはかまの下に燃えるいばらの音のようである。
(原文:第7章6)
愚かな者の笑いはかまの下に燃えるいばらの音のようである。これもまた空である。
いばらを燃やしても、大した火力は得られない。
いばらは、かまの下で大きな音を立てながら弾けるだけで、火はすぐに消えてしまう。
愚か者の笑いも、それと同じ。
軽々しく大声で笑うけれど、その笑いは、聞く人に何の益ももたらさない空虚なものである。
いろんな笑いがあるけれど、他者を嘲るような高笑い、弱者をいたぶるような卑劣な笑いは、好きになれない。