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伝道者の書第2話日の下で人が労するすべての労苦は、その身になんの益があるか。

(原文:第1章 3)
日の下で人が労するすべての労苦は、その身になんの益があるか。

伝道者は、人間が日の下で、汗水たらす全ての労苦が、その人間にとって、何ら益がないと言う。

確かに人は究極的には死を免れない。
行きつく先は、誰しも墓場。
それは、どれほどの財、名誉を得続けても、またどれほどの貧困とあざけりの中に苦渋を味わい続けても、違いはない。

それだから、「あくせく働いて得たとしても、そんなものは、死んで持っていくこともできない、それだから結局何も残らず、益にもならないのではないか」とでも、言うのだろうか。

さて、その真実の意味とは何だろうか。
本当は、もっと深い意味があるのではないだろうか。

どうやら伝道者の書には、人間としての「根源」を、それぞれの個人に、問い詰めてくる。
そんな気がしてならない。

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