夜明けのこない夜はない
この言葉を知ってから、
人生の中で何かある度に思い出し、
その時の自分の気持ちと対峙してきた。
この言葉を知ったのは中学生の時。
母が当時の私にかけてくれた。
自分とはどんな存在なのかというすぐに答えのない問いを真剣に考えたり、
家族や友人など身近な人と関係のうまくいかなさに悩んだり。
先の見えない受験勉強に不安で押しつぶされそうになったり。
そんな時期だった。
当時の私の心境は、
出口の見えないトンネルの中に1人取り残され、
不安や焦り、恐怖などのネガティブな感情に
押しつぶされそうになりながら、
何とかここから抜け出したいともがいても出口が分からない。
そんな感じだったように思う。
日々の感情がジェットコースター状態で
何を言っても反発したり悪態をつく娘に対して
何か伝えてあげたいけど、何て言ったらいいものか。
そんなことを考えながら、
母なりに精一杯考えてこの言葉を選んだのだろう。
今となってはそう思う。
当時は足掻くことしか選択肢になかったけれど、
この言葉をもらったことをきっかけに、
真っ暗な中ではあらがうことはせず、
陽が出てあたりが見えるようになるのを待ってみる。
そして動き出す。
そういう方法もあるのかもしれないと思った。
人生の中でうまくいかないことが起きると
焦りや不安の感情が付きまとうし、
それに伴って何かしらの行動を取らないといけない
という衝動に駆られることもあるかもしれない。
でも、そういう時にとる行動は
かえってうまくいかないことが多い。
いいことがずーっと続くとは限らないけれど、
悪いことがずーっと続くとも限らない。
先が見えない暗闇の中でも、いつかは出口がやってくる。
そう思ってこれからも生きていこうと思う。
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