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ヨガインストラクターに心理学を。大切なことは〇〇理解

こんにちは。臨床心理士・ヨガ講師の南舞です。先日、ヨガインストラクターさんたちに向けてヨガ講座をやらせていただいた時のレポートを綴りたいと思います。

2019年に初めて一般の方に心理学を知ってもらう講座を開催しました。きっかけは東京都世田谷区は桜新町にあるstudio MUSIC FLOW YOGA(旧studio Beets)の山本華子先生に『スタジオの生徒さん、一般の方向けに心理学講座をやってほしい』とお声がけいただいたこと。それまでは心理士のメインの業務であるカウンセリングばかりやっていたし、講座的なモノをやるとしたら、学校関係者や保護者向けのモノばかりだったので、一般の大人の方にやるなんて想像もつきませんでした。

そして、私は人に伝えるという行為自体が上手じゃないし、苦手だったから、なるべく避けてきました。あと、母親や祖父母が教師だったから、ある意味反面教師的な感じで、心理士という仕事を選んだというのもあって(笑)でも一応教員免許は持っていて(教員免許を取ることが大学にいかせてもらう条件だった)、教育実習も経験しているのですが、教えることはそれが最初で最後だと思っていたのでした。

思いがけず教えの機会をもらって、久しぶりに学生時代に読んでいた書籍を引っ張り出して資料作り。一般向けだからどういう言葉の言い回しが分かりやすいのかとか。久しぶりに頭をフル回転。2019年の講座は思いがけず多くの方に参加して頂き、温かいメッセージや次につながりそうな感想をもらい、終わった後は充実感で心が満たされました。中には、『心理学講座を受けたことで周囲の人への感じ方を少し変えることができた』『いつもならトラブルになるところを回避できた!』など、早速日常生活に実践されている方もいらっしゃいました。

『自分の持っている知識や話がこんなに人の役に立てるなら、いつかまたやりたいな。』と思っていたら、有難いことにまたその機会が。それが今回のヨガインストラクターにむけた心理学講座でした。『さて、何を伝えようか・・・』お話をいただいた時からまた頭の中のフル回転が始まります。

今回の講座に限らず、心理学を人に伝える機会ができた時、私が意識しているのは、テクニック的なものに偏らないようにすることと、自分にも相手にも侵入的にならない安全なものであること。インストラクターに心理学を伝えるとなると、伝え方を気をつけないと生徒さんに対する見方が偏ってしまったり、変なレッテルを貼ってしまうということになりかねないなって思うと不安で。また、テクニックに偏りすぎると、人って使ってみたくなるもので、それが思いがけず相手を傷つけることになりかねないという思いもあり。(あと、私の専門性と性格を加味して、コーチング的なモノやブランディング的なモノは伝えられないし苦手なので、そういう要素は全然ありません。)

そして今回はコロナ禍を鑑みてオンラインでの開催。これも私にとって初めての試みでした。リアルじゃない、オンラインという場で伝えたいことは伝わるのかという不安も持ちつつ迎えた当日。


講座を終えての感想ですが・・・一言で。とても良かった!オンラインでも伝えたいことはちゃんと伝わっている感じが画面の向こうから伝わってきました。画面共有もできるし、録画ができればリアルタイムで見られなくても後から学べるしね。これはとてもいい。

講座の内容ですが、今回は①自己理解②他者理解という2つの側面でお話をしていきました。自己理解の講座では、『自己(自分)とは何か』という哲学チックなお話しから、自己理解を深めるための心理テストを。他者理解では、ヨガインストラクターとしてだけではなく、周囲の人たちとの関係の中にも生かせるようなコミュニケーションスキルを盛り込みました。

インストラクター講座なんだから、他者理解や集客テクニックになるような心理学を伝えればいいのでは?という声も聞こえてきそうですが・・・私はそうは思っていません。なぜなら、他人を理解するためには、自分に対する理解を深めていることが必要不可欠だと思っているからです。ヨガをする目的って、ヨガの練習を通して自分のことを理解し(衣食住、人間関係など含めて)、自分にとって必要な選択をし続けていくことで生きやすい状態へと近づいていくことだと思うんです。そういったことを伝えるのもヨガの先生のお仕事だとしたら、やはりヨガの先生にとって自己理解って欠かせないものだと思うんですよね。

自分を知っている=生徒さんの理解につながる。

そういうメッセージを伝えたくて組んだ今回のヨガ講座。受講してくださった方からも『他者理解の前に自己理解が必要ってよく分かります』って感想もらえて、やって良かったなって心の底から思えました。

『人の心をあっと言う間に掴む』とかそういうテクニックやhowto的なことも時には必要なのかもしれない。でも、私はどちらかと言うと、自分のことも相手のことも興味を持って知りたいと言う気持ちを持ち続けて行動していれば、自ずと答えは見えてくると思っている。答えは与えられるものではなく、自分の中で導き出すもの。だって人の心の中って多種多様すぎてカテゴライズできないですよ。そんなんできてたら、カウンセリングであーでもない、こうでもないと頭を抱えることもないし、今頃スーパーカウンセラーになれてるはずだもん。笑


なんだか取り留めなく長い文章になってしまいましたが。必要としてくれている人がいるならば、自分の持っている知識を世の中に還元していきたい。この講座を通して、そう思うことができました。

※せっかくだからこのnoteもそういう形で活用したいのだけど、皆さんはどんなことが知りたいんだろうか・・・もしリクエストがあればコメントを頂けたらうれしいな♡なんて😎

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