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恐るべしタルコフスキー・・藻に絡めとられてしまったようだ

   今週はロシア版「SOLARIS」をまとめる予定だったけど、とても無理!その理由は、タルコフスキー監督の世界にズブズブと沈没しつつあるから。もう一つは、タルコフスキー監督から派生して四方八方にわたしの興味が散らばって行って頭の中が全然片付かないからだ(わたしは片付けが苦手だ)。

  取り敢えず、今回は「惑星ソラリス」に限定して、書き出してみようか・・・。

★原作SOLARISは1961年レムにより発表。タルコフスキーの映画は1972年      に公開された。昔の映画だから、未来世界のお話と言われても、こんなヴィ    ジュアルだ。

★ステーションの回廊。壁面の褐色の部分はね、引き出しになっているんだよ    ね。同じような突起(取っ手?)が付いていて。時々引き出したままのがあ    る。中に何が入っているんだろう。

★166分の大作で、静かにゆったりと進んでいくので眠くなる!残念ながら疲れがたまった週末に観るしかないわたしにとっては試練である。サクリファイスでも書いたけど、「眠れない夜」にお勧めなのだ。聞くところによると意図的にそうしているらしい。タルコフスキー監督~( ;∀;)

★原作では探査ステーションとソラリスだけが舞台となるが、映画では地球上   での場面もあって、二部構成となっている。未来世界という設定だけど、画   像から想像できるように のどかな風景が広がる主人公クリスの故郷。せせら   ぎの音が聞こえる。実家の近くには沼地?湖?・・・とにかくタルコフスキ   ー監督お得意の「水」なのだ。いくつかの作品を先に鑑賞していたので「タ   ルコフスキーがなぜSF映画?」と不思議に思っていたけど、この地上部分を   観て納得した。(水については他の作品に関わるのでまた次回へ)

★地上シーンに、未来都市の高速道路で延々と車を走らせるスナウト博士が出てくる。これが東京なんだよね。東京で撮影したなんて驚いたし、苦笑した。まあね、旧ソビエトでは未来都市を撮影するのが困難だったのだろうね 。それにしても、なぜ唐突にこんなシーンになったのか理解できないわたしだ。ひょっとしたら一瞬居眠りしてしまったのだろうか?
                                      ( これがスナウト博士)
      首都高速をぶっ飛ばしていたぜー  ⇩

★ラストが素晴らしく印象的だった!また水の場面。水面に映る木々の美し    さ、懐かしい家。だんだんカメラが引いていく。遠くに見えるのは・・・

 そして・・・それ自体が途方もなく巨大な知的生命体SOLARISの海が広が っている。このシーンで・・・多分ここで完全に絡めとられてしまったと思う。静かに流れる水底の藻に。


SF映画の傑作と言われているというのは初めて知った。是非もう一度見直したい!(居眠りしないで観たい~~)