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Trainspotting&T2 彼らは人生を選べたか?
数週間前にトレインスポッティングを観て、先週末にT2を観た。
エンドロールは適当に切り上げることが多いのだが(時間をやり繰りしての映画鑑賞なので・・)T2は最後の最後までしっかり聴いていた。そう!聴いていたのだ。
ヤバい!音楽がすごくいい~~!!!これ最後の最後で意識するってなんて間抜けなんだろう。多分UKロックだよね。(今まで洋楽で好きなのはUKロックが多かった)曲名とアーティストが分からないから絶対調べて、気に入ったのはなんとか入手してやる!と決意したのであった。
さて、前作のトレインスポッティングを観たときは何とも形容しがたいパワーに圧倒されたわたし。ヘロインに溺れ、どうしようもない生活の中であがいている若者4人。お説教クサいオチなんかなくて、ただ彼らの日々が映し出されていく。音と映像はかなり魅力があったと思う。特にユアン・マクレガー演じるマーク・レントンがヘロインを吸引して幻覚の世界へと落ちていくシーンは忘れられない。
この4人というのがなかなかこれ以上ない4人だ!前述のマーク・レントンをはじめ、ベグビー(ロバート・カーライル)、シック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)、スパッド(ユエン・ブレムナー)・・・スパッドは気のいい奴で好感をもってしまう。
正直トレインスポッティングの細部はかなり忘れていて、なんかすごい映画を観たぞ的な感覚しか残っていない。
もっと若い時に観たかった。そうしたら、もっと強く感じるところがあったと思うんだよね。
Choose!とか言っているけど、どう選べってんだ!この状況で!ということは感じたね。
ところがT2を観たら時折挟まれる1作目の映像で、いろいろな場面が思い出されてキュンキュンしてきた。そしてあの4人はやはり紛れもなくあの4人なんだけど、なかなか笑える場面なんかがあったり、しんみりする場面があったりで、前作とはトーンが変わってきている。歳をとったということかなぁ。
20年前にはどろどろのもやもやで先なんか見えなかった。その泥沼はまり感が不況に喘ぐスコットランドそのものって感じがしたけどね。なんだかちょっぴり家族や世の中と和解できたかも・・・みたいなラストだった。
20年経って、ようやく「選んだ」ということか・・・。
多分T2だけ観てもそんなに心に残らないと思う。20年前のトレインスポッティングがあってこそのT2なんだよね。
で・・今思っているのは、もう一度トレインスポッティングを観たいということ。これって監督にしてやられたのかも・・・