吃音と就職
吃音が就職に不利だということを知ったのは、昔見たNHKの番組だったと思う。だいぶ昔に見た番組なので詳しくは覚えてないのだが、そこでは高校生だったか、大学生だったかな。就職活動をしているという内容だったので大学生だったと思うんだけど記憶が曖昧。
番組では就職活動をしている青年が吃音のせいで何社も不採用にされているという現実。インタビューを聞いている時にはそこまで吃音症状が出ているように見えなかったけど、波の激しいものなのでその日はそういう日だったのかもしれない。
それはともかく、あまりにも不採用続きなので障害者手帳を取ろうとしていたが、それを親が反対しているというもの。
親の言い分としては「普通の人のように普通に生きてほしいから」
いやいやいや、親の願いとしてはじゅうぶん過ぎるほどわかるけど、息子さん大学生だとしたら成人してるんだし、本人がそうしたいって言ってるんだから好きにさせたら良いやんと思って観てた。
まあ、障害者雇用だと給料も安くなってしまうからその辺の懸念も親御さんにはあったのかもしれない。
結局、彼が手帳を取得できたのか分からないまま番組は終わってしまった。あの後どこかに就職できたのだろうか?
この番組を見て吃音って就職にそんなに不利なんだ!という記憶が刻み込まれた。
この前、大きい本屋をうろうろしていたら「吃音と就職 先輩から学ぶ上手に働くコツ」という本を見つけた。
吃音者20人がどのような職に就き、どのうように働いているのかのインタビューが書かれていた。詳細は省くが本当に様々な仕事の人がいる。人前に出て話をするような仕事をしている人もいて、吃音者でもこんな仕事もできるんだ!と驚いた。
3章には仕事の疑問とアドバイスという吃音を周囲に伝えるか、そしてどのうように伝えるかのヒントが書かれていた。
息子の就職はまだまだ先だけれど、就活で悩んでいたらこの本を勧めてみようと思う。