書き取り練習
息子は算数ドリルは時間はかかるけど、嫌々やることは少ない。
むしろ楽しんでいる。
けれど、漢字の書き取りだけはものすごく嫌がる。
私も漢字の書き取りの宿題が死ぬほどいやだったので気持ちはとてもよく分かる。
ありがたいことにキッズルームで宿題してきてくれるので、家で書き取りの宿題をやれという必要はないが、いかんせん字が汚すぎる。やる気のなさが
字に現れすぎている。
早く終わらせた過ぎて筆跡が弱いのはもちろん、「や」は「か」に見えるし、「ら」は「ら」の上の部分をはね過ぎて「つり」にみえるし「い」は「り」に見えるし「ん」は「ω」に見える。
先生みたいに綺麗な文字を書けとは言わないけれど、他人が見ても読める字にはしてほしい。
ある日の休日、何も予定がないので、「今日は何も予定ないから、たまにはゆっくり書いてみたら?」と提案してみた。
いつもだったら「いやだ!」と拒否されるが、その日は機嫌が良かったのか、「うん」と言って書き取りを始めた。
書き取りが終わり、ノートを見せてもらうといつもとは違う強い筆跡のきれいな字が並んでいる。
「できるじゃん!綺麗にかけるじゃん!」
私は大興奮で彼に言った。
綺麗にかけてるのは実感しているようで、ドヤ顔をしている。
続けて「いつもこうやって書けばいいのに」と言ったら、
「いつも綺麗に書いてる!」
というので、また次の日は元のやる気のない筆跡に戻っているだろう。
翌日、学校から帰ってきた息子の漢字練習帳を見せてもらったら、相変わらずのやる気のない筆跡に戻っている。
けれど、筆圧が強くなっている。その日だけかと思っていたらその次の日も
いい感じの筆圧になっているので、ゆっくり書き取りしてみた日は無駄じゃなかったんだ。と感動した。