【ヒラメキ活】カード絵を表現して感性を磨こう
Dixit(ディクシット)は、カードに描かれた不思議な絵を、単語や文章などで表現して得点を稼いでいくボードゲームである。
オリジナルが2008年フランスでリリースされ、2024年にリニューアルしたのが今回紹介するDixitオデッセイだ。
このゲームは計算やプレイ経験に左右されず、誰でも平等に楽しめるのが魅力の一つだ。
対象年齢は8歳以上で、3〜12人までのプレイヤーが一回り30〜40分程度で楽しめる、ちょっと時間が空いた時にぴったりのゲームと言える。
ルールは至ってシンプルだ。
持ち回りの語り部役は、まず手札の6枚のカードの中から1枚を選び、その絵に合うヒントを出す。
他のプレイヤーは、そのヒントに最も近いと思うカードを選び、語り部に渡して元のカードと混ぜ合わせてから公開する。
このシャッフルされたカードの中から、語り部が選んだと思うカードを推測して票を投じるだけだ。
例えば、語り部がヒントとして「たからもの」と言って、下記のように左から①②③④のカードが提示されたとする。
この場合、ほとんどのプレイヤーは「宝物」に見える③に票を投じることだろう。
しかし、語り部のカードに全ての票が集まったり、1票も入らなかった場合、語り部には得点が入らないどころか、他のプレイヤーに得点がしっかり入ってしまう。
ヒントは、易し過ぎても難し過ぎてもいけず、得点を取るにはバランス感覚も必要なのだ。
この例では、あえて「はっけん」や「みつけた」といった、さまざまな解釈が可能なヒントを出しておくことで、出るカードはおそらく同じになるだろう。
その結果、②や④に票が流れる可能性が高くなり、語り部としては巧妙なプレイだと言える。
他のプレイヤーも、ヒントをもとに出来るだけ他のプレイヤーを惑わせるようなカードを出すことが腕の見せ所なのだ。
得票数に応じて得点が加算されるため、ゲームは最後までもつれ込んで白熱したものとなる。
絵柄に慣れてきたら、様々な拡張セットを追加して、さらに新鮮な気持ちでゲームを楽しむこともできる。
他のプレイヤーの意図を読み切り、わざと曖昧な表現を選ぶなどして、感性を研ぎ澄まし、ヒラメキを引き出していこう。