集客につながる写真の選び方【まいまい京都のメソッド公開⑥】
告知記事において、写真はきわめて重要だ。1枚の写真によって、魅力が一気にアップすることがある。まいまいでは告知ページに6枚の写真を載せているが、集客につながる写真をどう選んでいるのか。その考え方をまとめてみる。
ツアーを外から見たり、中から見たり
コースタイトルが表現している内容を、6枚の写真であらわす。これが写真選びの基本だ。6枚にはそれぞれ異なる役割がある。選ばれた写真1枚ずつの意味を紹介していこう。
こちらのコースの告知ページを見てほしい。びわ湖を一周するという人気コースだ。
●ツアーの「体験」を象徴する写真
1枚目はツアーの顔。ツアーを象徴する1枚を選びたい。ここでは、琵琶湖を背景に走る電車を選んだ。タイトルの情景をあらわす写真だ。
そう書いてしまうとあたりまえに聞こえるだろうが、実際に写真を用意するときには見落としがちなポイントだ。この写真は参加者さんの実際の視点ではない。このコースでは参加者は電車に乗っているから、鉄道を眺めるこの写真は、いわば鳥の目線ということになる。
写真では、参加者が「見るもの」だけではなくて、参加したときの「体験それ自体」を表現するのも大事だ。
●ツアーで見られる「風景」を取り上げた写真
ツアー体験を外から見た1枚目に対し、6枚目はツアー体験のようすをあらわす写真を選んだ。タイトルがあらわすツアーの内容を、外から見たり内から見たり、視点を変えて表現するのだ。
5枚目もツアーでの体験を表したものだ。車窓からの景色と、それを見ている人の後ろ姿。この写真のポイントは、参加者さんの後ろ姿が含まれていること。後ろ姿があることで、実際のツアーで見える風景だということがよくわかる。
●ツアーの「空気感」を伝える写真
そして、「びわ湖一周」というのだから、琵琶湖それ自体の写真も欲しい。そこで3枚目には、湖国感を醸す琵琶湖の水面写真を。それと同時に、湖側ではない陸側の写真も入れたかったので、4枚目は車窓からの1枚を選んだ。
ツアーの内容をだいだい表現できたなと思ったので、最後に追加したのは2枚目。まいまいらしい、ちょっとマニアックな視点が感じられるものだ。
6枚の写真、それぞれに役割をもたせて
ツアー告知に使う写真は、6枚それぞれが異なる役割をもっている。ツアー体験それ自体を俯瞰したもの、ツアーで出会う景色を撮影したもの、ツアー中に発見するものをフォーカスしたもの、そしてツアー中の参加者さんの様子をあらわすもの。
写真選びのコツは、この1枚で何を表現したいのか考え、6枚あわせてツアーの全体像が感じられるようにすることだ。
言葉で伝わる情報、写真で伝わる情報を見分ける
言葉で表現しにくいことも、写真でなら伝えられることもある。たとえば、琵琶湖を一周して感じるのどかさ。タイトルやリード文で「のどかな〜」と書いても実感しにくいけれど、美しい水面や山間のようすを写真で見せれば読者に届く。告知ページでは、言葉で伝えるべきことと、ビジュアルで伝えられることを振り分けてもいるのだ。