薬を拒否する娘


娘は薬を飲むとき、顔を背ける。
手で口を隠す。
最後には逃亡する。

私はとても腹が立つ。


薬の時間がしんどい

「そのお薬苦いからいや」
と言い、いつも逃亡する娘。

娘も息子も咳と鼻水が出ていたが
木曜日に娘が中耳炎になり、
その日病院で抗生物質が処方された。


私の心の声はこうだ。
(はあ…またアイスに混ぜて飲ませるのか…
1日2回2種類×2人分(娘&息子)か…
2種類混ぜて一緒に飲ませたら楽だけど苦くなることもあるって聞くし分けて飲ませなきゃいけないな…
アイスに粉薬入れて混ぜる×4回はめんどくせえ…
くっそ…でもやるか…はあ…
早く治して年末年始楽しまないとね)


薬を飲ませることがとにかくめんどくさい。
口に粉入れて水飲んどけと思う。

でもそれだと吐き出す。
息子はついさっき食べた食事まで嘔吐する。
さらにめんどくさくなることが目に見えている。

ゼリーやジュース、ヨーグルト…どうやったら飲むか色々試し、最終的に辿り着いたのが粉薬をアイスに混ぜること。
子どもたちも「おくすりアイスだ〜!!」とにこにこで駆け寄ってくる。

これならいける…!
と思ったが、抗生物質だけは別だった。


魔の抗生物質

1日目、まだ味が分かっていないのですんなり飲む。
2日目、おいしくないと分かり始め、飲む前に一回拒否。でも飲む。
3日目、食後に逃亡。内心イライラだが優しい声かけをし、戻って飲む。
4日目、飲ませようとすると逃亡。戻るように声かけするが娘、「苦いからいや!」とキレる。私、キレる。


…大体いつもこうなる。
とても腹が立つ。
でもなるべく冷静に(たぶんできてない)伝える。


「これは年末で100人待ちの耳鼻科の当日予約を勝ち取り、病院は3時間、薬局は1時間待ってやっと手に入れた薬なの。」

「あなたが耳が痛いと言うからあなたのために病院に行ったの。」

「じっと座って待てないあなたたちを連れて何時間も待つ病院へ行くことがどれだけ大変なのか知らないでしょう。」

「それを知ってもまだ薬を飲むのを拒否するのなら、もう飲まなくていい。薬を飲まなくても治るのなら、次からはもう病院には連れていかない。寝て治しなさい。」



娘は大号泣しながら
「飲む」
「痛いの治す」
と言い、抗生物質入りアイスを食べた。


頑張った娘

いつも抗生物質だけは逃亡する娘。

今回は私も色々言ってしまいましたが
早く治してほしいからこそ伝えました。

娘が「治す!」という気持ちを持ってくれたら薬の時間が楽になるかな?
そんな淡い期待を持ちつつ、
次の薬タイムに挑もうと思います。

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