10年ひと昔
「今の時代10年だと昔過ぎて今どき【5年ひと昔】」かもしれませんねー」っていう軽い冗談めいたことわざの本を読んだのが小学生の時。
…わぁお、20年前。
正確には20年前にはもう中学生ですけど。
私は今の職場で勤めて今年度で丸14年になります
自分が5年目になった時に夫が新入職員として入職してきました。
正直新人の頃の記憶はほぼないので、私の中では2年目からの夫の記憶しかないけどそれでもそこから10年を共にしてきました。
忘れられないCL
私(OT)と夫(PT)には忘れられない人がいます
一緒に担当した方は何人か居るけどこの方だけはどうしても忘れられない
みんなでめちゃくちゃ悩んだ方
正直家族ひっくるめてみんなでここまで悩んだ方はその後いないと思う
とにかく自分に自信のないCLになんとか「出来た!」の経験をしてもらいたくて
長下肢装具をつけたPTが米を研ぎ炊くところまでセット
その後私が一緒におにぎりを握ってみんなにふるまう
おにぎり作ってる間も失調で米は飛び散るしなかなか上手く出来なくて笑いながら握ったおにぎりだったけど…
そういう時間が退院後調査での「今は料理してますよ!(やけどしましたけど笑)」に繋がったと思う。
その方にとって主婦という役割や家事という作業の持つ意味や価値をPTの夫が早くから理解してくれたから出来た関わりだと思っていてそういうチームでのアプローチこそ回復期だからこそできる関わりだと思う。
その頃はまだ上手く言語化出来なかったけど
自己効力感を高めるために毎日CLとセラピストでつけたリハビリ日記も私だけじゃなくてPTやSTも書いてくれたからこそ形になったと思う
そういうとても素敵な感覚をもつ夫と同じ職場で過ごした10年。
明日からは知らないことも増えていく。
この2年くらいはしんどい時期もほんとにおおくて。それでも踏ん張ってなんとか新たな挑戦へ第1歩を踏み出した夫への最大限への尊敬の念をこめて。
私は私にできることを頑張る