祖母の死
こんにちは!おぐです!
今日は祖母の死についてお話していこうと思います。
祖母が亡くなってもう12年が経とうとしていると思うと
月日が流れるのが早いなと感じます。
祖母が胃潰瘍で入院していると母から連絡を受け
病院にお見舞いに行きました。
大丈夫?と聞くと、全然大したことないから
心配しなくていいよって言っていたので
その日は安心して家に帰りました。
しばらくして祖母が退院したと聞いたので家に
行ってみると、見たこともない姿がそこにはありました。
私は小さい頃から祖母が横になっているのを
見たことがなかったんです。
いつも活発で、人にばかり気を使い、おもてなしばかり
しているような祖母だったので衝撃でした。
顔の黄疸もひどく、眼球までも黄色っぽくなっていて
これはただ事ではないなと感づきました。
病名は胃癌で進行癌だったので進むのが異常に
早く、肺や肝臓に転移してしまっていたようです。
祖母はまた病院に戻りました。
亡くなる2日前、私は病院に行きました。
そしたら祖母の友人やら親戚、兄弟が
集まって楽しそうに話していました。
私が病室へ入ると、みんなにお茶いれてあげなさい!と
自分のカラダがもうボロボロで、色んなところが物凄く痛くて辛かっただろうに、それでも人のことを気にかけ
おもてなししようとしている祖母の姿に私は涙がこぼれそうなのを必死に堪えていました。
みんなが帰ったあと、私にこう言いました。
「おばあちゃん、もうあと、2、3日しかもたない。
自分の身体だから自分が1番よく分かる。
だからこれで喪服を買いなさい。」と。
ロッカーから現金6万円を取り出し、渡してきました。
そんなのうそだよね?
そんなこと言わないでよ!
と言いたかったけど祖母の言葉には嘘偽りないと
目を見て確信したので言えませんでした。
そして2日後、妹が私に泣きながら電話をしてきました。
「おばぁがもうダメそう、、、今すぐ来て!」
すぐに病院へ駆けつけました。
病室へ入るといつもの祖母の姿ではない祖母がいました。
昏睡状態です。
私は祖母の手を握り、私だよ〜!わかる?私!
手を握り返してくれました。
10月4日の15時半、この世を去りました。
祖母は以前から言っていました。
病気になったらそれを受け止めて
薬なんか使わないでさっぱり死ぬんだ!
それが私の生き方だ!と。
祖父がとっても厳しい人で、ご飯の食べ方や
躾にうるさかったんです。
駄菓子屋に行ってお菓子を買ってくるだけで
「そんなもん買ってきて!無駄遣いだ!」
と怒ってくるような人で。
祖母は祖父に内緒でお菓子を買ってくれて、バレないように、祖父の前を通る時に
祖母が壁になって隠してくれたりしてくれていました。
私が学校で仲間はずれにされて悩んでいた時も
「ばあちゃんがそんな奴ら絶対にゆるさない!
文句言ってやる!こんないい子いじめるなんてどうかしてる!」
と私をかばってくれたり。
とにかく、全てがかっこよかった。
いつでもどんな時でも何をしても私の事を
褒めてくれました。頭を撫でてくれました。
とっても嬉しかったです。
私も祖母のように器がデカくて気配りもできて
かっこいい人間でいたいと改めて思った今日でした。