転院という次なるハードル その3
こんばんは。乳がん闘病中のまいです。
昨日でちょうど術後4ヶ月。傷の痛みはちょっとおさまり、腕の可動域もかなり以前の状態に近づいてきました。でもまだ伸ばしきると痛いかな。逆立ちはまだ無理やね、きっと。
転院がいろいろめんどくさいん、書いてましたけど↓
ようやっと、今日、新しい病院へ行きました。
おっきな総合病院、久々やったけど、やっぱり半日かかるなぁ(^^;)))
無事、転院手続き、完了です。
音沙汰なしでこちらから催促
8月末にD病院へ連絡し、すぐに書類を郵送。
向こうの不備により、9月頭の火曜日に書類受理。
そこから約2週間、何の音沙汰もなし。
セカンドオピニオン外来として乳腺外科の先生に診てもらうのに、先生の診察可能日を擦り合わせる必要がある、と。自分とこの外来やないし、調整大変なんも分かります。私もお医者さんの秘書、やっとりますから。
それでもさすがに2週間、こちらから催促してもえぇやろと思って、昨日の朝電話してみたん。
ほしたら、受付のお姉さん、
「先生のお返事待ちなので、催促のメールを送ってみますね」
とのこと。そうよなぁ。先生からの返事待ち、としか言えんよなぁ。日程指定するん、先生やし。
昼過ぎに病院から着信が入ってたんでかけ直したら、看護師さんが対応してくれたん。
「今朝、ご連絡いただきましたね?すみません、遅くなってしまい…担当の先生からのお返事が土曜の深夜にきてまして。火曜日ならお時間取れるということでした」
即、翌日(今日)の午前中で予約いれました。
良かった。薬、残り5錠。ギリギリセーフやん(ー_ー;)
「ご連絡いただいたのが8月末なので、他の病院で検査を受けたりはされていないですか?」
ありませんよ。紹介状、一通しかもらっとらんしね。よそ受けてどないすんねん。他の疾患がないかってこと?ちょっと質問の意図が分かりかねますが(;^_^A
「セカンドオピニオン外来、分かりにくい場所にあるので案内で聞いてくださいね」
あ、そうですよね。おっきい病院やしな。ご親切にどうも。
新しい病院、担当の先生
おっきい病院、久々やから、早めに来院。
見て分かるかなぁと思って、病院の案内図で目的地を探してみたけれど。
見つからんかったんでアドバイス通り、ちゃんと案内の人に場所を伺いました。
そこのエレベーターで2階に上がってすぐのとこやって。
言われた通りにエレベーターに乗って2階へ。
エレベーターの中の各階の説明に、「セカンドオピニオン外来」って探しても、、、ない。
あ~~、こりゃ、分かりにくいって言われるわな(^^;;
エレベーターから降りてする目の前にセカンドオピニオン外来があったんで、迷うことなく目的地に着きました。
予約の30分前。
問診書かなあかんし、余裕あるくらいでちょうどえぇんでない?
火曜の午前中やったけど、結構混んでましたよ。
次々受付に人来てたし、待合に腰かけてる人も結構おった。私が着いた時は空いてる座席がないくらい。
9時50分くらいに、待ち合いの奥で座って待っててって言われて、奥へ移動。そしたら、昨日お電話くださった看護師さんが出てきて、挨拶してくれた。もう少し待っててくださいって。
10時ほぼぴったりに名前呼ばれて、診察室へ。
中におったんは、40代後半くらいの男の先生。
マスクしとるけん、よう分かるらんけど、見える範囲では精悍なイケメン先生。
開口一番、先生が謝ってくれた。
「ごめんなさいね、連絡遅くって。僕が悪かったんです。なかなか日程の調整がつかなくって」
私も開口一番、気にしてませんよ、病院の先生はお忙しいでしょうと言おうと思っていたタイミングだったので、先方から切り出してくれてこちらもいーぇー、とんでもない、と言いやすい雰囲気やった。
なんか、信頼できそうな先生やん。
昨日予約の今日やから、カルテとかデータとか急いで確認したらしいけれど。
いろいろ、説明してくれた。
まず、駒込に一度行ったんですねって聞かれて。なんかありましたか?って聞かれたから?
嫌だったんです。全然説明してくれなくて。
と答えた。これは知っておいてほしかったんで、最初に言えて良かった。
がんのタイプやステージ、C病院でどんな治療方法を推奨されたかを確認されました。
私の乳がんは、ルミナ―ルAタイプ。ホルモン受容体あり、そこまで活発に活動していない大人しいタイプのがん。
ルミナ―ルAっていうんは、初めて説明してもらった(笑)
先生によって説明するべきと思ってることが違うんで、そのへんの違いはおもろいなぁと思う。
漏れがないように、こちら(患者)もちゃんと勉強しておくことが必要やと思いますけど。
今後の治療方針についても、どのくらいのスパンでどういうことをやるかってことを具体的に話してくれた。
半年に一度、採決を行って、マンモグラフィーと超音波は1年に一度。
C病院ではリュープリンを5年、タモキシフェンを10年って言われたけど、それについては妊娠の希望があるかどうかによって、柔軟に考えましょうと言われた。
再建については、ダンサーなので、また手術をした時に傷口が元通りになるまで身体の動きに制約が出るのが嫌だと素直に伝えた。
ほんまは再建した方がえぇんやと思うん。服着てもバランス悪いし。
でも、手術してまた身体動かせん期間ができるんが、嫌やなぁって。
再建についてはこの先、じっくり考えられるから、焦らず、今決めることもない。
先生は一つ一つ、私の希望を聞いてくれて。信頼できそうな感じやな、と思えた。
妊よう性についての考え方
今回受診したD病院は、乳がん患者の予後と妊娠というライフステージについて、現在研究を進めてとるらしいん。
ホルモン療法を行っている乳がん患者が、妊娠のために薬の使用を一時中断することが、再発にどのくらい影響を与えるんか。
それは現時点では明確な根拠となるデータが出そろっていない。
現在進行形で、研究中だそうな。
そして、D病院では、患者の希望に沿って妊娠するためにホルモン療法を一時中断することを受け入れてくれるんやって。
C病院では、できれば10年は薬を飲んでて欲しいというお話やったから、妊娠は正直、無理かなぁと思ってた。
卵子の凍結保存をきちんとしてるんですね、と先生驚いてたんやけど。もし、妊娠したい場合は卵子をこちらに移して体外受精からってことになるらしい。
乳がんの治療も、妊娠に関することも、全部トータルで見てもらえるんやったら、そっちの方が絶対、いい。
今のところパートナーはおらんけど、そういう希望が出てきたら、遠慮なく言ってくださいって。
最低でも1年半から2年はホルモン療法をしっかりした方がえぇけど、その後は相談に応じますよってスタンスのようです。
「妊よう性」については、また改めて書こうと思うん。
でも、これで大分、気が楽になった。
可能性が一つ、つぶれんですんだ。
この先、いろんな人生を選ぶことができるけど。
結婚とか、妊娠とかって、女性にとっては大きな出来事。
これまでちゃんと考えてこんかったけど、今回、病気になって、そばで支えてくれる自分の家族がおればなぁって心底思った。
その希望を前向きにとらえるためにも、妊よう性は大事な問題。
転院はお金もかかったし、大変やったけど、今の私には合ってる病院に巡り合えたんかもしれん。
遺伝子検査について
この病院も大学附属病院なんで、遺伝子検査について言われました。
この先の治療経過を見るのに関わってくるけん、遺伝子検査をするかどうか、考えといてほしいって。
一応、私の親族の既往歴(がん患者の有無)を見る限りでは、遺伝子検査で陽性になるんは10%くらいの確率やろうって。
私も、遺伝的なものではないと思ってるけど。
もし、陽性だったら。
将来、卵巣がんになる確率が高い。
残した左側にも乳がんができる可能性も高い。
でも、陽性だったら。
私だけじゃなく、もし私が子どもを産めばその子も、そして姪っ子にもその可能性が1/2で生じるということ。
そういう精神的なリスクを負ってまで、6万もする検査を受けるかどうか。
次の外来診察は11月やから、2ヶ月、じっくり考えようと思う。
おまけ
結構待たされたけど、滞りなく全て終わった!と思って、総合病院あるあるの会計長蛇の列に並び。名前を呼ばれるまで待ってて、書類を受け取って会計へ。
初めての病院やし、何の気なしに保険証だしたら、
「結構です」
って言われて、あれ?と思う。
会計終わって、領収書を見たら、処方箋がついてない。
あれ。
今日、薬も出してもらえたんじゃなかったっけ。
今日、薬もらって帰らんかったら、困るんやけど。
何度眺めても処方箋は付いてない。
こういうところって、領収書の下半分が処方箋になってたりするんよね。別の用紙でくれる場合もあるけど。でも別の用紙ももらっとらんし。
改めて会計の列に並ぶ訳にもいかず、とりあえず困って、もう一度セカンドオピニオン外来へ行く。
受付のお姉さんは親切に対応してくれて、奥に引っ込んで会計に内線で確認してくれたん。
どーもね。
今日はセカンドオピニオン外来、保険適用外の受診だったので。
処方された薬が保険適用でもらえるのか、ってところがグレーだったらしい。
結局、今後この病院で治療を受けるってことになったから、薬も今日から保険適用で出してもらえる、とのこと。
もう一度会計に行って、保険証見せて、保険適用の額で薬を支払い、薬を無事に受け取ることができました。
あ~、薬もらえんかったらどうしよって思って焦ったわぁ~(^0^;
事務のお姉さんの対応が親切で。
そういうところ、大事よね。いくら病院とは言え。
病院側の本音
いくつも病院受診してて、なおかつ、自分も大学病院のお医者さんの個人秘書なんてやっとるとね。
ちょっと病院の本音が透けて見えてくるん。
今回、私はたまたま妊娠可能な年齢で乳がんにかかった。
D病院は乳がん患者の妊よう性についての長期スパンの研究を行っている最中。
本来であれば、自分とこで手術したわけでもない患者を診るんって、嫌なんとちゃうかなぁと思うんやけど。
利害が一致したように思う。
私がこの先、妊娠を希望すれば、そういうケースを一つ、病院に提供することができる。
C病院ではジェネリックで出してもらえたタモキシフェンが、今回はジェネリックじゃなかった。
特に聞かれることもなく、先発医薬品のノルバデックスが処方された。
このあたりも、病院の利害が若干透けて見える。
今後、薬の処方は近所の乳腺クリニックで受け取れるってことなんで、その時相談してみよう。
今日はたくさん聞いて、たくさん相談できたから、よしとする。
少し、希望が見えてきたし。