まどろみの郵便局

手紙が好きです。物語の世界が好きです。旅をするのが好きです。 私の周りに溢れる、温かい人たちと優しい物語と美しい景色に感謝したいという、綺麗なエゴを散りばめて。

まどろみの郵便局

手紙が好きです。物語の世界が好きです。旅をするのが好きです。 私の周りに溢れる、温かい人たちと優しい物語と美しい景色に感謝したいという、綺麗なエゴを散りばめて。

最近の記事

毒舌ハニーちゃんへ

私がふざけているって思うでしょう?でも本当にこうやってあなたを呼んでいたんだから仕方ないわ。 あなたは決して自分が毒舌だとは認めなかったけれど、私の口が悪いのは半分はあなたのせいよ。 でも私が責めたりしてるわけじゃないってあなたならわかるでしょう?結構気に入ってるのよ。誰がなんと言おうと、自分の意見をはっきり言える自分のこと。 あなたについては話したいことがありすぎて、きっと一枚の手紙じゃ終わらないだろうけど、私はあなたの歯に衣きせぬ物言いはすごく好きだったっていうのはま

    • 小説に浸かり込んでしまったあなたへ

      本が好き、本が友達、そんな時期もありました。 でもそんな健全な小学生みたいな表現は、今のあなたにはちっとも似合わない。あなたは、今はもうそれが必要な患者のように言葉を欲していますね。麻薬患者はこんな様子なんじゃないかと、私はあなたと小説を見ていて思うのです。 文体に口調を支配されながらうつろな目をしている。 身を切られるような残酷さの後でしか、共感という深淵に触れられないほど傷つきたがっている。 この本は「違う」と思うと居ても立っても居られない不安に襲われる。 一つの物語が

      • 手紙を書くのが好きなあなたへ

        メールやLINEで日々やり取りし、色紙ですらデジタルのサービスを活用できるようになったこの時代、それでも紙とペンを用意して手紙を書くことを私は愛しいと思う。 そしてあなたが大切な人に対して手紙を書こうとするということは、きっとあなたもそのアナログな行為に愛着があるからだと思う。 あなたの書く文字が好き。 あなたの選んでくれた便箋が好き。 少しだけ曲がって貼られている切手があなたらしいと思う。 どんな時に、どこであなたがこれを書いたのか、想像する時間が好き。 少しかしこまって