「ガザ 素顔の日常」をいわきで鑑賞〜パレスチナのためにできることってなんだろう
いわき市出身の根本美樹さんらが主催した、
「パレスチナに平和を」ドキュメンタリー映画緊急上映会 in いわきに、双葉郡の友人と一緒に参加しました。
上映された映画は、ユナイテッドピープル配信のドキュメンタリー映画「ガザ 素顔の日常」。
2014年〜2018年の4年間かけて撮影したドキュメンタリーで、海に面した、壁で囲まれた街「ガザ」に暮らす家族や若者、女性たちの日常を映した作品です。
海に面した海岸の向こうに工場の煙突が立ち並ぶ姿は、私たちの住む双葉郡にある、
広野火力発電所が隣接する岩沢海水浴場や、
福島第二原発を臨める富岡海水浴場を想起させたし、
将来漁船の船長を目指す子どもたちに指導する船長は、福島県浜通りの漁師を思わせた。
海の近くに暮らす人たちは、どんなことがあっても、海のある暮らしを選ぶということも……。
「同じ年代なのに、ここに生まれ育ったというだけで(戦争や貧困で)教育が受けられないなんて不公平だ」という若者、かと言って「ここが不幸な地域だから可哀想というのではなく、本質を見て欲しい」という言葉には、
いわゆる「過疎地」や「被災地」の見られ方と同じものを感じたり。
そして何より、映画の中に映った景色が、
昨日のニュースで空爆を受けた映像ととても似ていて……、
この映画の中に映っている人たちはいまどうしているのだろうと思わずにいられない。
知ったからと言って、なにができるわけではない。今日出来たのは、寄付だけだ。
ただ、1番弱い、罪のない民間人が、防御の術もなく殺されていくことが許されるわけはない。
隣で一緒に見てくれた4歳の女の子に、私たちはどんな未来を残していけるだろう。
考え続ける、麻痺してはいけないと改めて思う。
12/10(日)はいわき市湯本のミニシアターKuramotoで、同じくパレスチナを描いた映画
「ガーダ」、「ぼくたちは見た」が上映されます。
ご支援いただいた分は、感謝を込めて福島県浜通りへの取材費に充てさせていただきます。