この地域は、愛でできている
「今の双葉郡は、愛で成り立ってると思う」という友人の言葉を聞いて、とても腑に落ちた。
東日本大震災と原発事故から、もうすぐ丸8年が経つけれど、この地域で暮らしていくことは、まだまだ楽ではない。
インフラが整っていないのは、交通だけでなく、店舗に病院、娯楽、全てが足りていない。
電波もWi-Fiも、時には宅配物も届かないところもある。
この地域で働きたくても住む場所が無くて町外から通うとか、逆にこの地域に戻って来ても働く場所が無くて町外で働くとか。
そんな、対外的に見れば不便しかないようなこの地域を、大切に思って動いている人たち、それが私の仲間たちだ。
そこには、不便だからとか損得とか、そういうもの何にも無くて、ただ好きだから、大切に思うから、っていう、愛しかない。
エネルギー産業に支えられて来たこの地域は、今、愛でのみ支えられている、と言ってしまってもいいかも知れないなって。
そんなの極端過ぎる。
賠償とか補助金とかあるんでしょう?
思いだけでは疲弊して倒れてしまう、という声もあるでしょう。
実際に、去ってしまった人も、疲れてしまっている人もいる。
だってただ、ここに暮らしている、それだけで大変なのだから。
でもだからこそ、そこに必要なのも、やっぱり想い、愛、なんじゃないかな。
ここで楽しく生きていく、そんなスタンスでい続けるために。
そしてその愛の一部を、お金に替えることもとても大事。
今日、4月からの双葉郡での仕事が一つ決まりました。(ちなみに、復興屋さん系ではありません(笑))
愛の一部をお金に替えて、大好きになったこの地域で生きていく。
※カバー写真は、双葉郡広野町から見える、太平洋に昇る朝日。
いいなと思ったら応援しよう!
ご支援いただいた分は、感謝を込めて福島県浜通りへの取材費に充てさせていただきます。