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中学受験の母の悩みあるある

時代は平成から令和に移行した超大型連休、皆様はどのように過ごされたでしょうか。

私は静かな連休で、テレビで天皇陛下や皇后雅子様の特集を見るたびに言葉にしつくせないオーラを感じ、国民1人1人に寄り添い平和や輝かしい未来を願っておられる存在の有り難さを感じていました。

唯一のイベントといえば、キャンプ。
おしなべていい天候に恵まれたとは言いがたい関東地方でしたが、今年はみんな6年生。中学受験をする子が過半のメンバーで、今年度最初で最後のキャンプをしてまいりました。

2歳のころからキャンプに慣れ親しんだ彼らはもう11歳。虫も、寒さも、びしょびしょに濡れた冷たい靴も、うっかり落として土で汚れたスプーンも、言っても意味のない愚痴や不満ではなく、向き合って解決する逞しさが出来たり、普段の生活が本当に清潔で恵まれたものであることに気付けたりする人間にしあがったのは本当によかった。

さて、話題は中学受験。
受験生の男子をもつ多くの母が、残り280日をきったにもかかわらず我が子の緊張感の足りなさに、計画性のなさに、焦り、嘆き、怒り、戸惑っています。
私からみると、明るい未来しかみえない友人の息子たち、比べたら申し訳ないほどわが息子のずいぶん先を行ってるにもかかわらず、母の気持ちは将来への不安で満たされています。
と、評論家的にいっている、他ならぬ私も息子の将来は心配しかない。

馬を水辺につれていくことは出来ても水を飲ませること出来ないじゃん、ってこれほど強く思う時期もないんじゃないかってほど、多分、我々と息子たちが見ているものは違ってて、
でも、なにもやらないよりましとおもってぎゃんぎやん言うといよいよ彼らのやる気はどんどん減退
じゃあなにもやらなくていい!勉強なんて辞めちまえ!って言うと机に向かいだすあまのじゃく

彼らが傷つかないように将来苦労しないように、先回り先回りしてメッセージを送ることはむしろ弊害でしかないってわかってるのに、やらずにいられない。あのときそうやっておけば良かったって後悔をしたくないから。

でも本当に育てたいのは、適応できる環境を自ら選びにいく野鳥であって、綺麗な色をした鳥かごの中の観賞用のインコじゃない。
でも、長い子育てのなかで、つい、欲が出ることもある。道行く人が振り替えってため息をつくような美しいインコを育てたい、それはインコのためじゃなく、頑張って育てた私のために。そして、自分の子育てが間違ってないって確認のために。

でも、視点をちょっと変えることですごく楽になると思う。埋めるべきなのはよそのお子さんと我が子のギャップではなく、成長後の理想の姿を遡ったいまの我が子と現実の我が子とのギャップ。

心身ともに成長のスピードも性格も能力も違っていて、中学受験に向く子もいれば、高校受験のタイミングで俄然当事者意識が出る子もいる。
集団の塾のなかで競争のプレッシャーが通じる子もいれば、個別指導じゃないと身に入らない子もいる。

まず我が子を信じること。
弱味と思う部分は、彼らの精神的な弱さじゃなくて脳の作りの問題であることも考えられるから、原因を正しく把握して、弱点克服は根性論じゃなくて環境設定や他の手段で補うこと。
目標を共有すること。
自分で決めさせるところをつくること。
気分がのるときものらないときもある人間で、そのブレ方が小学6年生のものであることを理解すること。
クリティカルパスを描いても、工程がずれたら子どもを叱るのではなく実現可能な修正パスをつくること。
中学受験は子どもの将来を形作るための手段の1つであって、それが目的じゃないことを忘れないこと。

伴走者である私たちがスピードあげすぎて、本人のはるか向こうに行かないように、最後まで一緒に走って一緒にゴール出来るように、試行錯誤はどこまでも続きます。

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