言葉は人生を表すと思う?
あらゆる雑誌から好きなモデルやファッションとか、とにかく好きなものを切り抜いて自分のノートにペタペタと張る。女の子なら割と通ってきた人も多い趣味、スクラップブック。もちろん私もやっていたのですが、同じような感覚で「言葉」をスクラップしていました。
目に入ってきた好きな言葉やフレーズ、耳に残る歌詞。読んでいた小説や好きだったドラマのセリフなど、直感で「好き!」と思う言葉を見つけては、お気に入りのノートに書き写していました。なので今この仕事をしているのは、自然な流れだったのかなとも思います。
言葉は、私たち人間が伝えたいことを伝えるための道具でしかないけれど、その一言一言に心を奪われることがあります。音楽はその一つ。音(リズム)が好き。という音楽ももちろんありますが、私の場合歌詞からその曲を好きになったり、アーティストを好きになったり、そのアーティストの他の楽曲を好きになることもある。誰しもが慣れ親しんでいる言葉たちが、新しい組み合わせによってもっと輝いて誰かの心を動かしちゃうんだから、言葉は魔法ですよね。
少し前、とある野球チームの応援歌で「お前」という言葉が使われていることが子供に悪影響では?と問題視され、連日ニュース番組で取り上げられていた。ニュースにするほどかな・・・とも思いながら眺めているけど、たしかに私も「お前が好きだ」と言われたら、その時どんなに好きだった人でも「いやいや私名前あるんだけど・・・」と思って一気に冷めるかも。ただ前者は「試合中、(”お前”に該当する)選手の闘志を奮い立たせるため、あえて強い言い回しを選んでいる」が、後者は「単なる照れ、もしくは日本男児たるもの、という現代に残る化石のような男性心理からくるもの」。
受け手としては、お前と呼ばれて良いか悪いかは、時と場合による。子供に悪影響という理由だが、この歌を歌わなくなったところで、子供達はきっといつかどこかで「お前」というフレーズを覚えてくる。重要なことは各家庭で(お前という言葉に限らずですが)言葉の使い分けをきちんと注意してあげることなのでは?と思ったりもした。
人が使う言葉一つで、人の好き嫌い(苦手)が決まることがあると思う(私は)。些細なことかもしれないけど結構気にしてみると、確かにそうかもとおもうこともあるかもしれないので、ちょっと会話に注意を払ってみてほしい。
友人に必ずポジティブな言葉を返してくれる子がいる。私がどんなに落ち込んでいてもその子と話をするだけで、限界ギリギリを迎えていた私のHPはみるみる回復していく。かといってネガティブなことばかり言う子が苦手なわけではない。むしろポジティブガールから分けてもらったHPを、ネガティブガールに分けてあげたいと思う。注意したいのは、自己中な人。女の子が複数名集まると一人はいるはず、気づいたら会話の中心になっている子。でもそういう子って、きちんと彼がいてしっかり幸せ掴んでいたりするから、人生というフィールドにおいては、物事を冷静に客観視できちゃっている人と、自己中ガールどちらが成功者なのかは謎。
(もうこれに関しては迷宮入りだけど)
言葉は、使う人の人生が現れると思う。ポジティブガールのご両親は、自分の子供に限らず、人類全てに愛情をたっぷり注ぐスーパーポジティブファミリー。この親にしてこの子ありと誰が見ても思う。なにより彼女は「お前」の使い分けがきちんとできる(彼女からお前のフレーズは聞いたことないけど)。
語彙力と創造性をきちんと身につけること。それをマスターすることで人を感動させたり、思いつかないような表現を思いついたりもする。
言葉を使いこなしていくことが、人生を豊かにする秘訣なのかもしれない。