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日系ブラジル人への関心

(facebook投稿より転載)

たしか去年買って、今年も何度か読み直した漫画『その女ジルバ』、読まれた方いらっしゃいますか。今も1巻が無料で読めるみたいなので、ぜひおすすめしたいです。(1月3日までらしい)

]華やかな漫画ではないんですが、すごくいいです。気になりすぎて電子版で2巻以降買っちゃったけど、あまりに好きだから、紙でも1から買い直して手元に置くつもりです。

主人公の人生も周囲の人の人生も丁寧に描写されてて素晴らしいんですが、ブラジル移民のことや戦中戦後の混乱、福島の原発事故といった大きなテーマも登場人物の経験を通してかなりしっかり描かれています。
出来事としてはなんとなく知っていたことを、実際にそれに巻き込まれた人の人生を通して見られて、当事者の気持ちがわかったと言っていいのかはわかりませんが、すごくとらえ方が変わりました。

物語とか漫画って本当にすごいなと改めて思った。本当に素晴らしい作品だと思ったので、それを文字として残したいし、伝えたいと思いシェアさせていただきました。



昨日、高校時代の演奏会のDVD見たさにやっとDVDレコーダーを買ったんですが、そのおかげでBSも見られるようになり、さっそく番組表を見あさって録画予約をしまくりました。

実家で父がいるときにNHKしか見せてもらえなかった影響か、割と真面目なドキュメンタリーとか旅番組とか討論・インタビュー番組とかが好きなので、BSは天国かと思いました。

その中に、そんなに自分が好きかはわからないけど、録ってみようかなと思う番組がありました。

『ワタシたちは ガイジンじゃない!ー日系ブラジル人の「笑い」と「涙」の30年をイッセー尾形が一人芝居!脚本は宮藤官九郎!』

母がイッセー尾形さんの芝居が好きでテレビでちょっと見たことがあったし、その女ジルバの影響で日系ブラジル人にも興味が少しわいていたので、とりあえず録ってみました。


今日、遅い朝ご飯を食べながらなんとなく見ていて、最初は久しぶりに見る「舞台の芝居」感というか、そのノリに慣れなくてちょっと距離を感じながら流し聞きしていたんですが、
日系人が多く住む団地の中庭に設置された簡素な舞台で、数十人の住民の前で披露される「日本社会で暮らすブラジル人あるある」的な短い芝居と、実際に似たエピソードを持つ住民のインタビュー映像が交互に繰り返される演出に、どんどん引き込まれて行きました。

日本からブラジルへ入植するときだけでなく、リーマンショックやコロナといった経済危機のときも、ブラジル移民は国に都合のいいように扱われていたと知ってショックだったし、それを今まで知らなかったことにもショックを受けました。
今の時代、「騙されたその人たちが愚かだった」という意見も多そうですが、騙されなかった人が偉いとは同意できても、騙された人を責めて、ある種騙す人間を容認するような態度ではいたくないなと思います。

すごく辛い・ひどいこともあったという描写もある一方、優しい人たちや素晴らしい取り組みも取り上げられていたし、今回の企画もきっと、間接的にでもいろんなきっかけにつながるんだろうなと思うものでした。

きっと私と同じように漫画で興味を持った人もたくさんいるだろうし、この番組をたまたま見て同じように感じた人もいるんだろうし、本当に素晴らしかったです。


残念ながら、今のところこの番組見逃し配信サービスでの配信はしていないみたいですが、「その女ジルバ」で調べたらなんと来月からドラマが始まるらしいので、ドラマ好きの方はそっちもいいかもしれないです。
フジテレビ系・1月9日(土)23:40~


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