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子ども主導か、教師主導か。

 中島(2015)によれば、それは「発達観」の違いによるものであり、両方を取り入れて教育を行うことはできないと言う。中島(2015)はその違いを以下の様に述べた。

子どもの主体性を重視するのか保育者の指導性を重視するのかという立場の違いは,発達心理学との関係においては,能力主義か平等主義かの違いに置き換えることで,より本質的な相違点が浮かび上がる。能力主義の立場は,子どもの側に本来備わっていると見なされた「個性」を重視する。この文脈に おいて,子どもの主体性を重視するとは,子ども自身が持つ自己発達力を最大限に引き出すことを意味 し,保育者の指導性を重視するとは,保育者の側が 望ましいと考える「共通の発達」を達成することを意味する。

物差し一本で全ての子どもを測るか、それとも、子どもに合わせて大人の側が様々な物差しを準備して行くか、が今問われている。つまり「君は、多様性をどれだけ受容できているんだい?」という物差しで、大人の側が測られているのだ。


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