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受験指導を終えて

今日で国公立の前期に向けて頑張ってきた受験生の指導も一区切り。センター試験から1か月ちょっと、一瞬だった。

毎年、12月1月2月と、どうしても余裕がなくなる。帰宅する時間も遅くなるし、帰宅してからも、指導の準備や体調管理のことしか考えられなくなる。

それでも今年はほんのちょっとの余裕を作ろうと思い、日々気を付けてしばらく過ごしてみた。ただ、そのちょっとの余裕が過信になり、忙しい時期だからこそもっと色んなことを詰め込みたくなる悪い癖が発動。1月末から2月前半は無茶苦茶な生活になってしまった。

気付くとクタクタになっていたので、この3週間ほどは一番大切な仕事だけに体力を使うことに。そのおかげか、他の人に頼める仕事はできる限り頼んで、自分にしかできないことに集中した。頑張っている姿をずっと見てきた受験生のために、こちらができることは全部やれたのではないかと思うから、今はほっとしている。

毎年この時期の過ごし方は本当に難しい。

責任や思い入れと自分自身の自由とを、しょっちゅう天秤にかけることになる。同時並行で頭にあるのは、次の1年をどう過ごすかということ。引き受けるか、指導を継続するか、他の人にお願いするか、指導以外の仕事をどうするか、結局のところ自分にとってどういう形で働くのがベストなのか。

本人の努力に簡単に任せられるようなタイプではない子供たちと関わる機会が増えたことで、もちろんやりがいはあるけれど、自分の人生とのバランスの取り方が難しくなることがある。

結局最後は自分が何を手放して、何に1番力を注ぎたいか、なのだと思う。そこがはっきりしていたら、会社から何をお願いされようが、自分の意志で割と何とでもなることはたくさんある。単純にその時の優先度を自分で決めるしかないのだけど、そこにお客様、生徒との距離の近さが関係するからこそ手放す加減が難しいものが多くて、なかなか割り切れなくて悩むんだろうなと思う。

ありがたいのは、思いをもって協力してくれる人が少しずつ増えてきたこと。ある程度安心してお願いできるものが増えた。

自分を「犠牲」にしているという感覚が出てくると、私の場合はあんまり良くない状態になっている時。他人の人生に直接的な影響力をもつ可能性がある今の仕事をする上で、大切な判断がちゃんとできる状態だけは、キープしないといけないなと思う。

いわゆる、最終的に点数をどう上げるかということに結びつく指導を、この先もいつまで続けていくかは分からないけれど、どういう形であれ、今後も子供たちのサポートをし続ける上で、自分の生活や自分の時間も大切にすることにもっともっと気を配ろう。昔、よく父に言われていた「自分の弱さと上手に付き合っていきなさい」という言葉の意味が、最近ようやく実感を伴って理解できるようになってきたのかなと思う。








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mai
最後まで読んでいただいてとっても嬉しいです。ありがとうございます♡